まぁとにかくかっこいい! | Surf’s-Up

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音楽の話を中心に。時にノスタルジックに

ここ近年は、洋盤はその時々に買うんだけど、邦盤は年末にまとめて買うようになった。でも、ほしいものはすぐ買っているんだけど、「とりあえず押さえておくかな」的なものは、後にまとめて買ったり、お金がないときはレンタルで。


で、今聴いている「髭(HIGE)」も実を言うと、その中の一枚である。


Chaos in Apple/髭 (HiGE)



1. 黒にそめろ

2. ハリキリ坊やのブリティッシュ・ジョーク

3. GOO
4. 溺れる猿が藁をもつかむ
5. ドーナツに死す
6. 100%太陽
7. ボニー&クライド
8. B級プロパガンダ
9. ダブリン
10. T/M
11. 寄生虫×ベイビー×ゴー!
12. マヌケなクインテット
13. 電波にのって


 バンド名からして、若干「胡散臭さ」を覚える人がいるかもしれないが、そのイカサマ臭さが何ともたまらない一枚になっている。よくビートルズやニルヴァーナが引き合いに出されるサウンドも、これまでよりずっと洗練されていて、「この曲は○○のリフだよな」なんていう余計な思考が働かなくなった。つまり、「髭(HIGE)」としての骨格が固まったとも言うべき、見事な完成品なのだ。もちろん、メロディーの方もこれまでで最高の冴えを見せている。

 ロックの「かっこよさ」とは何か?それは100人いたら100通りの定義があると思うが、その中には必ず「ロックンロールとは『髭(HIGE)』のことだよ」と定義づける人がいるだろう。それくらい、自分たちの持っているロック観を見事に体現した作品だと思う。


M4-溺れる猿が藁をもつかむ


M7-ボニー&クライド