ボリューム満点、常軌を逸する(!?)超ド迫力のサンドイッチで有名な歌舞伎座裏の『アメリカン』。某日のランチに人気のタマゴサンドをいただいてきました。
店内は昭和30年代を彷彿とさせるレトロな喫茶店の趣。歌舞伎座裏という場所柄、役者さんたちの利用も多いようで、壁には常連の歌舞伎役者さんたちの飾らない笑顔の写真がとても自然な感じで飾られてます。
有名なサンドイッチは全部で11種類ほどで、チキン、ツナ、ハンバーグ、スモークサーモンなどなど興味をそそるラインナップ。テイクアウトもでき、お値段は400円とリーズナブル。店内で食す場合は超・濃厚なコーンポタージュに、どっさりレタスの上にツナ、ポテト、リンゴも乗った山盛りサラダ、大きなグラスまたはカップに入ったドリンクもついて1,100円。
ド迫力のサンドイッチはトレイに2つ並びますが、ひとつの厚さはじつに10cm弱。ゴロゴロと大きめにカットされたたっぷりのマヨ玉子を包むのは、毎朝焼き上げられる新橋ベーカリーのパン。優しいマイルド味に仕上げられたマヨタマはもちろんのこと、この食パンがまた、これは生でいただくに限る!と断言したくなるほどフワフワしっとり、もっちりで美味しく、マヨタマとの相性も抜群!…なんですが、悲しいことにどれほど美味しかろうと、正直、この場でこれをすべて食べきるのはかなりヘビーです。で「今すべて食べるのは確実にムリだ…」ということをお店の人に伝えると「わかりました」と持ってきてくれたのが、持ち帰り用の容器と袋とホッチキス。思わず爆笑。ホッチキスは、容器に入れてもパンパンの厚さで容器のフタが閉まらないため、フタをバチンと止めるためです。となりのテーブルにいた女子たちも同様の行動を起こし、「あとは明日の朝食べます」と言いつつ、サンドイッチひとつ分を大事そうにパックにしまってました。
真面目な話、とにかくボリュームがハンパない。山盛りサラダも濃厚ポタージュもいただくと、サンドイッチひとつ分でも、胃袋にかなりずっしりと落ちて溜まります。このボリュームは歌舞伎座の改装時に工事にあたっていた人たちにも大評判だったそうで、大の男の本気の力仕事の活力源としても通用するサンドイッチであることを証明するエピソードです。
ちなみにどうしてこんなにパンが厚いのかは、焼きたてのパンはフワフワして薄く切れないからという理由によるものだそうですが、この豪快さも親切でアットホームな客対応にも頭が下がる感じ。
銀座の裏って、こんなに粋なの!?を実感したランチなのでありました。
アメリカン (喫茶店 / 東銀座駅、築地駅、新富町駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.8
TEL :03-3542-0922
住所:東京都中央区銀座4丁目11-7
時間:7:30~18:30 モーニングは10時前迄
定休:土日祝
※全面喫煙可