「好きなサーファーは?」と訊かれるとたくさん名前が出てくるのに、「誰のサーフィンが好き?」と訊かれると途端に難しくなっちゃう私。好きなサーファーのサーフィンが必ずしも好きとは限らないんですよね、「まだ」。(現状あえてそうしておく)サーフィンで好きになったサーファーが好きなサーファーであることは間違いないんだけども。
以前こんな記事を書いたけど、
セスに心惹かれた後も試合中心にいろんなプロのライディングを見ることで徐々に目も肥えて(?)きて、それぞれのライディングに感じることの違いは認識できるようになってはきたものの、いかんせん感覚的なものだから言語化しづらいんですよね。辛うじて言語化できているのは伊東李安琉プロと西慶司郎プロに対してくらい? 直近だと都筑有夢路プロもかな。その3人については以前ちょいちょい綴った通り。
リアルくんは「波と戯れている」感満載で海との調和がハンパないところ。
ケイジロウさんは無駄な動きが一切感じないところ。
アムロさんは華があるところ、なんだけど華の正体がわかんない。これも波との調和ってことなのかなぁ?
ただ、日本人選手に関しては比較的言語化しやすいっぽいような気がします。
3人に共通して感じるのはええ塩梅の余白、精神的な余裕を感じるところで”我”を感じさせないところかも。「修行僧」のケイジロウさんは他のふたりとちょっと毛色が違うんだけど。
あと西優司プロも見ていてワクワクするから結構好きなんだと思う。
堀越類プロはカイサプロの動画で成長過程を見てきているからいわば「母性疼き枠」なんだけども、この先ライディングが好き枠に入ってきそうなポテンシャルを感じます。
言語化が難しいのはCTサーファーたちなんですよね。
セスはいわば「サーフィン初恋の人」だから別枠なんだけど、Filipe Toledo、Joao Chianca、Ian Jentil、Yago Dora、Sally Fitzgibbonsはなんか好きで見ちゃう。やっと最近になってEthan Ewingも良いなあなんて思い始めていたり。
でも基本的にCT選手ってみんな身体の使い方もうまいし、海との調和も感じるし、見惚れるライディングが多いんだけど、好きって感じるのとそうじゃないのがあるのが不思議で。
Yago Doraは曲者っぽいところなのかもだけど、あとの5人に関しては好きのポイントがまったく言語化できなくて詰んでます。
「好き」は別にわざわざ言語化しなくても「好き」でええやん、て見解も世の中にはあるけれども、言語化したいんですよね。そしたら「好き」の対象ももっと探しやすくなりそうだし。
ーフィンに詳しい方なら今私が挙げたメンツに共通点を見い出だすなり、カテゴライズ出来たりするのかなぁ?
なんてことを考えていたらふと、「音楽家が奏でる音楽にも母国語の影響がある」という、私のピアノの師匠の言葉を思い出しました。日本人サーファーに対しては言語化しやすいということは、CTサーファーたちはサーフィンも母国語で語る、みたいなことがあるかもしれませんね。確かにリズムとかラインの描き方は音楽に通ずるものがあるような気もします。
ポルトガル語を勉強し続けたらブラジル人サーファーの特徴を言語化しやすくなるやも?
(いつになったらその域に達するのか想像つかないけど笑)