ワタシが勝手に、『メドゥーサ教授』というニックネームで呼んでた利用者さんが

調子を崩して入院された。


入院の前に訪問したときには、既に入院を悟ってか、

「収容所、収容所・・・」と念仏のように唱えていた。

自慢のメドゥーサの頭も小さな背中も、いつもより貧相に切なく見えた。


メドゥーサ教授は、ワタシの勝手なニックネームの通り、頭がヘビのようだ。

かれこれ1年以上は風呂に入っていないらしく(ご本人はいつが最後か記憶が無いと叫び

頭髪がちょっとしたドレッドのようになっており、さらにヘビの頭とかげのような毛玉が付いている。

初めは「・・・イモムシ?」とも思ったが、よくよく見るとヘビの頭が付いていて、

何匹ものヘビさんたちが居る“メドゥーサ”みたいなのに気づいた。


さらに、ワタシより小さくて華奢なのに、ちょっと威張っていて、

ちょいちょい得意の英単語を交えて会話をされるので、何となく“教授”っぽい。

・・・・そんなワケで、『メドゥーサ教授』となったクラッカー


教授は、すぐヘソを曲げてしまう。気難しい。

なぜなら、ほぼいつも、『幻聴でイジワルをされている』 らしいのだ。

だから、人一倍イライラもするし、不安や恐怖も常に感じてしまう。

・・・教授は、ワタシ達よりもちょっと“生きづらい”ようだ。


でも、見た目と違って意外と人なつこかったり、

愛らしい笑顔だったり、

6月までダウンを着込んでいたり、

コッペパンのマーガリン&小倉が好きだったり、

・・・何だか憎めないヒトだ。


しばらく入院治療が必要となってしまった、メドゥーサ教授。

自宅であれば、教授が断固拒否してたら入浴も強制はできない。

けど、精神科の急性期病棟に入院となれば、半ば強制的に入浴もさせられるだろう。

教授、怒鳴り散らして暴れてるんだろか・・・など、ちょっと気がかりだ。


・・・頭のヘビさんたちが居なくなってしまうと、ちょっと寂しい気がしてならない。

もし居なくなってたら、新しいニックネームを考えねば・・・・・得意げ