人と生き物と自然栽培
来年に向け田んぼの準備をしています。
山の中の田んぼの為、なかなか田んぼが乾きません。
自然栽培で一番大事な「乾土効果」をどうやって発揮させるか、
これがこの圃場で一番の課題です。
まず最初に手をつけたことは
法面から水が入ってくるので「江」を作ること。
手作りの為、なかなか進まず苦戦しましたが何とか形にはなりました。
これにより水が江に溜まり田んぼが乾くといった事を
思い描いていますが、はたしてどうなるか。
この江、乾土効果以外にも意味を持たして作りました。
生き物の退避場所にする予定です。
自然栽培で米作りをすると田んぼには
沢山の生き物が戻って来ることを今年経験しました。
しかし自然栽培では刈り取り直前まで水を入れていますが
「冬水田んぼ」とは違い田んぼを乾かす作業も必要になります。
戻ってきた生き物達をその期間退避させる事も考えたいので
江を作ることにした訳です。
すでにサンショウウオがたくさん住んでました(^^)
能登は世界重要農業遺産に認定され
生物多様性の保全にも取り組んでいくことになります。
この圃場は山に囲まれた場所
ここは他からの農薬飛散もなく
生活排水の入らない山の水だけで米作りを行うことができます。
来年はここから「人」も「生き物」も安心・安全な
自然栽培の田んぼ作りをしていきます。