救急搬送された後のことは

ベルトコンベアに乗っているかのようだった。


父が昔救急搬送されたときは母と共にだった。

今は私一人。


救急の先生は、

「大腿骨骨折で人工骨頭置換術を行う」


言葉は知っていたけど、それが身に降りかかるとは思っていなかったので何も分からなくて…


90代の認知症で手術をするのか?

まずそこで戸惑って…


「手術をしないと寝たきり」

「手術が出来る状態」


あれよあれよと沢山の書類に記名。

でも、同意書って最悪を想定して書かれているから…

高齢でも手術は可能。

でももしもの場合は高齢だから…

同じ言葉が対極で使われている。


あの同意書に記名するときのプレッシャー。

根っからの優柔不断の最強依頼心の身にはきつかった。


「お母さん、どうする?」って聞きたかったなぁ。


もう後はまな板の鯉。

運ばれて待って手術は無事終了した。