そんな母の日の前夜
母の携帯に電話が鳴り…
おばあちゃんが危険な状態だと連絡があり、家族ですぐに病院へ
連絡から30分くらいで、病院に着いたときには、おばあちゃんの息はすでにありませんでした
でも、まだ手は少し温かい
母は手を握りながら、身体を揺さぶりながら、涙をこらえていました
『明日は母の日なのに…』
と、言いながら
約3年半くらい前に、突然の脳出血で手術をしてから、心臓は元気よく動いているのに、意識が戻らない状態が続いていました
身体は、元気なのに、会話をすることができない
母は、ほぼ毎日、病院に通っていました
亡くなる2日前、肺炎をおこして、体調が良くないと言うことで、家族で病院にいきました
熱が上がり、しんどい様子だったそうですが、私たちが行ったときは落ち着いていて、回復の兆しだと思っていたのが、本当は私たちに見せた最後の優しい表情だったようです
いつも来ていた母は、この日は穏やかで、喜んでいる感じだった、と言っていました
しゃべれなくても、毎日、表情を見ていて感じたようです
いろんな想いが心にある中でも、お葬式の準備をすすめ
お通夜では、棺桶の中できれいに化粧をしているおばあちゃんの顔は、とても穏やかで、優しい顔をしていました
告別式では、おばあちゃんが好きだったものを入れ、花で、きれいに飾られたのを見て
『このままおいておけないよな…』
と、ボソッと言いながら、ずっと涙をこらえていた母が
『ありがとう』
と、涙を流しました
そんな母の姿を見て、私は何も声をかけることができませんでした
ただ、そばにいて、少しでも心の支えになればと思っていました
告別式で、お経を唱えた後に、お坊さんにいただいたお言葉
過ぎていく毎日、誰もが平等に与えられている時間の中、感謝の心をもつことで、幸せな気持ちになれることを教えていただきました
そして、おばあちゃんとの別れ…
みんな、必ず言う、ことば
『ありがとう』
たった一言の中には、たくさんの想いがつまっています
そして、感謝の言葉なんですね
だから、悲しみの中に、家族のあたたかい幸せな気持ちがめぐるんですね
おばあちゃん
みんなを幸せな気持ちにさせてくれて
ありがとう
天国にいるおじいちゃんと出会えたら、一緒に見守っていてください