あるサーフィンバカの記録
あるところにサーフィンが好きで好きでたまらない男がいた。
そのサーフィンというものがどのくらい好きかと言うと、雪がしんしんと降り積もる中でも平気で海に入り笑顔でいられるくらいの好きさ加減だった。…普通に考えて常軌を逸している。
サーフィンフリーク。
世間様からすれば聞こえは良いかもしれないが…まぁ要するにただのバカだ。サーフィンバカ。そんなに好きなのにサーフィンの腕はたいしたことないのでバカさ加減でいうと相当なもんだ。
そのサーフィンバカはその日、3連休の最終日で、しかもまともに海に入れるとあって浮かれていた。というか浮き足だっていた。
先週リーシュコードを忘れた頻繁に忘れ物をするその男は、胸の高鳴りを抑えつつ、その男なりに慎重にサーフィンの準備を整えていた。
「オフショアが吹くとあっという間に波なくなっちゃうからなぁ」
トランクに入れておいたブーツとグローブを履き手早く準備を終了し『さぁ、海へ!』となった時にその事件は起こった。
カギをマスタキーでかけて準備を整えた後で、トランクを閉めた。
バタンッ
そしてスペアキーでトランクをロック。
・・・と思ったが、その男は周到な準備もなんのそので忘れていた。スペアキーを持ってトランクを閉めるのを。
......!
もう一度言おう。
「カギをかけてから…」
「トランクを閉めた」
その男は知らなかったのだ。その男が乗る車はロックしている際にトランクを閉めるとロックがかかったままになるということに。乗降用の扉と同じようにドアレバーを押さえたまま閉めなければロックは解除されると勘違いしていたのだ。
!?!?
男はうろたえた。何かの奇跡を信じて全ての乗降用ドアを開けようとレバーをひねってみた。しかしながらロックされているドアは当然の事ながら開かなかった。
「なんとかなるか!?」
「いや、ならんだろ!」
早朝の7:00。携帯はいつもの携帯ホルダーに収まっているが当然のことながら車の中。雪も積もり人が来る気配もない。その上、そのポイントは人っ子一人いないポイント。サーファーに会う可能性すらない。
途方にくれたその男は…。
サーフィンをした。しかも笑顔で2時間ほど。
・・・
アホだ。バカを通り越してアホだ。今自分で振り返っても・・・ホントそれしか言いようがない(笑)
そのサーフィンというものがどのくらい好きかと言うと、雪がしんしんと降り積もる中でも平気で海に入り笑顔でいられるくらいの好きさ加減だった。…普通に考えて常軌を逸している。
サーフィンフリーク。
世間様からすれば聞こえは良いかもしれないが…まぁ要するにただのバカだ。サーフィンバカ。そんなに好きなのにサーフィンの腕はたいしたことないのでバカさ加減でいうと相当なもんだ。
そのサーフィンバカはその日、3連休の最終日で、しかもまともに海に入れるとあって浮かれていた。というか浮き足だっていた。
先週リーシュコードを忘れた頻繁に忘れ物をするその男は、胸の高鳴りを抑えつつ、その男なりに慎重にサーフィンの準備を整えていた。
「オフショアが吹くとあっという間に波なくなっちゃうからなぁ」
トランクに入れておいたブーツとグローブを履き手早く準備を終了し『さぁ、海へ!』となった時にその事件は起こった。
カギをマスタキーでかけて準備を整えた後で、トランクを閉めた。
バタンッ
そしてスペアキーでトランクをロック。
・・・と思ったが、その男は周到な準備もなんのそので忘れていた。スペアキーを持ってトランクを閉めるのを。
......!
もう一度言おう。
「カギをかけてから…」
「トランクを閉めた」
その男は知らなかったのだ。その男が乗る車はロックしている際にトランクを閉めるとロックがかかったままになるということに。乗降用の扉と同じようにドアレバーを押さえたまま閉めなければロックは解除されると勘違いしていたのだ。
!?!?
男はうろたえた。何かの奇跡を信じて全ての乗降用ドアを開けようとレバーをひねってみた。しかしながらロックされているドアは当然の事ながら開かなかった。
「なんとかなるか!?」
「いや、ならんだろ!」
早朝の7:00。携帯はいつもの携帯ホルダーに収まっているが当然のことながら車の中。雪も積もり人が来る気配もない。その上、そのポイントは人っ子一人いないポイント。サーファーに会う可能性すらない。
途方にくれたその男は…。
サーフィンをした。しかも笑顔で2時間ほど。
・・・
アホだ。バカを通り越してアホだ。今自分で振り返っても・・・ホントそれしか言いようがない(笑)