赤坂匡介のイベント裏側レポート その3
この日、東京国際フォーラムで、「シュアリー・サムデイ・スーパー・サマー」というイベントが行われました!今回は、そのイベントの裏側レポートをお届けしたいと思います!!
お昼過ぎ。
前日も深夜までドラマの撮影をしていたという小栗監督がやって来ました。
ちょうどドラマの撮影と『シュアリー・サムデイ』の取材が重なっているらしく、若干、疲労の色が浮かんでいるように見えます。
そしてこのあとも、俳優陣がリハーサルをする間、小栗監督はいくつかの取材をこなすことになっていました。
「あー、俺もリハーサル見てーなぁ……」
ヘアメイクをして貰いながら、小栗監督が呟きます。
その頃。
キャスト控え室では、去年の夏の衣裳たちが、俳優陣が来るのを今か今かと待ちわびていました。
14時30分。
「巧withシュアリー・スターズ」のリハーサルがスタート!
小出さんが舞台に出演中のため、リハーサルは鈴木さん、ムロさん、綾野さんの3人で行われます。
*リハーサルに臨むシュアリーメンバー。
1回目のリハーサル終了後、俳優陣が自然とこんなことを口にしました。
「本番、京平がいないとさ、しっくり来ないよね……」
(勝地さんは舞台の仕事でニューヨークに行っているのです)
そんな俳優陣の気持ちを汲み、急遽、京平のパネルが舞台上に設置されることに!
ムロ 「(スタッフに)急にすいませんね、ほんと。(京平とは、)次も一緒にバンドを組もう、なんて言ってるもんですから(笑)」
その後も、何度もリハーサルを繰り返すシュアリーメンバー。
ボルテージの上がった綾野さんは、最終的に靴を脱ぎ捨て、素足でリハーサルをするほど。
その後、衣裳に着替えると、去年の夏に演じた役柄の彼らが帰って来たかのようです。
それを見たスタッフも、「あ、シュウトだ。カズオに、ユウキもいる!」と言って、声を弾ませていました。
*役の衣裳で、取材を受ける俳優陣。
いくつかの取材をこなしたあとは、本番に向けて、再度ヘア&メイクの直しを行いました。
*鈴木さんは髪に金のエクステを。
*ムロさんはパーマのかかった髪型をストレートに。
ヘアメイクを終えると、本番までの間、しばしの待ち時間がありました。
鈴木さんが、ぼくの持っていたノートとペンを見ると、
「ちょっと貸して」
と言います。
取材用のノートとペンを差し出すと、鈴木さんはシュアリーメンバーの絵を描いてくれました。
左から、タクミ、キョウヘイ、シュウト、カズオ。そして中央にいるのがユウキ。
この絵の中で、ユウキは大きく手を広げ、後ろからみんなに声を掛けています。
ムロさんがどれだけ俳優陣の精神的な支えになっているかが良く分かる絵だな、とぼくは思いました。
絵が出来上がると、
鈴木 「ムロくん、見てよ」
と、ムロさんを呼びました。
「なになに?」と言いながら、ムロさんが鈴木さんに近づきます。
鈴木 「シュアリーチームを描いてみたんだけど。中央にいるのがムロくんね」
ムロ 「ん? …嬉しいんだけどさ、俺のヒゲ、ちょっと濃くない?(苦笑)」
近くにいたスタッフたちからも、思わず笑い声が…(笑)。
撮影後も、毎月のように会っているというシュアリーメンバー。
今後も個人個人で彼らが笑い合う姿を見ることはあっても、シュアリーチームとして、こんな風に仲良く話す姿が見られるのも、もう僅か――。
去年の撮影初日から彼らの姿を見て来たぼくとしては、その光景が微笑ましくもあり、どこか寂しくも感じました。
会場では、17時30分から映画の上映が始まりました。
出番が近づくにつれ、皆、控え室や舞台袖で集中力を高めていきます。
映画の上映後、司会のLiLiCoさんと小栗監督が舞台に上がり、そこからスペシャルライブがスタートしました!
*イベントの最後に登場した、巧withシュアリー・スターズ
↓イベントの様子はこちらからどうぞ↓
http://ameblo.jp/surely-someday/entry-10588889686.html
イベント終了後、司会を担当されたLiLiCoさんと、スペシャルゲストとして登場された菅野よう子さんに、今回のイベントに参加された感想を伺ってみました!
――LiLiCoさん
「こんなに好きな映画のイベントで、同じ舞台に立てたことが、まず本当に嬉しいですね。この映画って、監督と役者さんの“信頼と愛”が画面から伝わって来るんですよね。今日もその熱い感じがすごく伝わって来ました。
俳優の小栗さんとは何度かお会いしていたんですが、今日、監督の小栗さんにお会いして、改めて彼の生きるセンスを感じましたね。映画にしても、トークにしても、何にしても、本当に小栗監督は生きるセンスが抜群ですね!
映画上映後のライブは、ハートが震えましたね。トータス松本さんの演奏も、菅野よう子さんと手嶌葵さんの演奏も素晴らしかったですし。
そして最後に幕が落ちて、彼らが現れた瞬間のあの格好良さはもう、言葉に出来ません! 今日で最後にして欲しくない!! 個人的には、このまま巧withシュアリー・スターズで活躍するところをもっと見たいですね」
――菅野よう子さん
赤坂 「小栗監督は今日、菅野さんの音楽がぼくの映画を200倍良くしてくれた、とおっしゃっていました。映画、そして今日のイベントに参加された感想を聞かせてください」
菅野 「音楽で映画を“202倍”くらい良くしようと思って、今回の音楽は作らせて貰いました(笑)。
今日のイベントでは、監督に『お疲れさまとお祝い』の意味を込めて、トータスさんの曲を手嶌葵さんに今日のためだけに歌って貰いました。監督、ちゃんと受け取っていただけましたでしょうか? これからも頑張ってください、応援しています」
――後日。
小栗監督は、自身の公式モバイルサイト内のブログの中で、「シュアリー・サムデイ・スーパー・サマー」を終え、映画の公開が目前まで迫った今の心境をこんな風につづっています。
「全然眠れない。
どうしてだろう。
いや~昨日のシュアリー・サムデイ・スーパー・サマーは
本当に楽しい会だったな~。
皆かっこ良かったな~。
ちょっと羨ましかったから、
いつか俺もライブをやるミュージシャンの役をゲットしよう。
(シュアリー・サムデイが)もうすぐ公開だって、楽しみだね。
<中略>
眠れないね」
(小栗旬MOBILEより抜粋して転載)
赤坂匡介 (撮影現場ライター)