撮影日記：「菅野さんがやってきた」

7月16日（木）　撮影6日目②

シュウトと宮城の２人が歌を歌うシーンでのこと。

＊なにごとかを相談中…


綾野さんと横田さんが、ギター片手に、上野駅のコンコース中央にある巨大なオブジェの前に座ります。

順調にテストが終わり、本番を迎える少し前、音楽を担当している菅野よう子さんが現場を訪れました。

完成した曲を綾野さんと横田さんが歌う姿が嬉しいのか、菅野さんはモニターを見ながら子供のようにはしゃいでます。

数日前、菅野さんの大ファンである小栗監督は、興奮気味にこんなことを言っていました。

小栗 「音楽が菅野さんって聞いた瞬間、本当に嬉しかった！だって、俺の大好きなアニメ（「カウボーイビバップ」）の音楽を担当してた人が、俺の映画の音楽やってくれるなんて、こんな嬉しいことないよ」



７月17日（金）　撮影７日目

タクミたちと一緒にいるカズオを見つけたヤクザ軍団が、彼らを追い回すシーンでのことです。

朝から俳優陣が、上野駅のコンコースを縦横無尽に駆け回りました。

ここでひとつアクシデントが発生

岡村隆史さん演じるやっさんの引くリヤカーをタクミが飛び越える、という場面で、テストでは上手く飛べた小出さんが、本番でリヤカーに足を取られ、転んでしまったのです。

幸い小出さんに怪我はなかったのですが、この“転んだ”というのが、逆に

「泥臭い感じがしていい！」

ということで、このまま活かされることに。


本編でも使われているこのシーン、ぜひ探してみてください


＊やっぱり炎天下です…。



赤坂匡介 （撮影現場ライター）