「我欲の前では人の信など水の泡なり」
たしか、歴史番組で紹介された
家康の言葉だったと思う。
エゴや保身の前では、
人の信用や約束は泡のごとく
消えていく。
やるせなさを感じる言葉だが
人間の本質を言い当てた名言だろう。
とくに会社や団体など、
複数の人間が集まって形成される
組織では、この言葉どおりの
光景がよく見られる。
組織のトップやリーダー自身が
同じ考えなのだから、
同じ場所、同じ空間の中に
この現象が蔓延するのは
当然のことだろう。
ただ、いずれにせよ
そのままでは崩壊していくことは
歴史が証明している。
なにも会社だけじゃない、
国や学校、家庭も同じ。
何かのトリガーによって
音をたてて崩れていく。
ただ忘れてはいけない、
この言葉をはなった家康自身が
300年も続く徳川江戸時代を
築いたことを。
本質を理解しているからこそ
生き抜く力をもっていたのだろう。
敵を知って、己を磨く。
現代でも十分通じる
先達の智恵である。
自分が生き残り、
必要とされる使命ために。

