本日はこちら。自動車のF1シリーズ最終戦アブダビGP決勝でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが今季10勝目を挙げ、総合優勝を手にしたものだ。

このフェルスタッベンの勝利でホンダはアイルトン・セナ以来30年ぶりの栄冠に輝いた。

これについて語りたいことはたくさんあるが、この記事ではそのチーム名について掘り下げていきたい。F1を知らない人は、チーム名に疑問を持つのではないだろうか?”レッドブル・ホンダ”というチーム名である。これは、車体をRedBullが、Power Unit(以下PU)をHondaが開発しているからである。

PU = Power Unitは内燃エンジン(ICE)・ターボチャージャー・運動エネルギー回生システム(MGU-K)・熱エネルギー回生システム(MGU-H)・バッテリー(ES)・コントロール・エレクトロニクス(CE)の6大主要コンポーネントから構成される。詳細は下記リンクを参照いただきたい。

じゃあほかのチームはどうだろうか。レッドブル・ホンダと同じ名付け方なのか。否、チームによって異なっている。下記の通りチーム名と車体開発・PU開発・タイトルスポンサーをピックアップしてまとめたので参照いただきたい。(ソースはWikipedia)

*1:登録名に名前を冠するレベルでお金を出している大口スポンサー

*2:アルピーヌはルノー傘下の会社
*3:スクーデリア(scuderia)はイタリア語でチームの意味
*4:アルファタウリはレッドブル展開のファッションブランド
*5:アルファロメオとザウバーは提携関係。アルファロメオのネーミングライツで2019年から"アルファロメオ・ザウバーF1チーム"を"アルファロメオ・レーシング"と改名してエントリー。チーム名・シャシー名からザウバーの名が消えた。ザウバーの買収や譲渡は無く、2019以前と変わらず"ザウバー・モータースポーツAG"が運営する独立系チームとして活動している。

F1を知らない人はまるごと1台開発しているわけではない車が大多数なのがもしかしたら驚きかもしれない。また、表でPU開発の部位を企業ごとに色分けしたが、メルセデス・ホンダ・ルノー・フェラーリの4社のみであることも意外ではないだろうか。もちろん全く同じではなく、個々の車体に合わせてチューニングをしているが。

さて、話を戻してチーム名についてだが、レッドブル・ホンダと同じく車体開発の企業名+PU開発の企業名という名付け方をしているのはレッドブル・ホンダとアルファタウリ・ホンダのみだ。アルファタウリはレッドブルがもつファッションブランドなので同じことは頷ける。他は車体開発の企業名OR車体開発+タイトルスポンサーという構成であった。

 

さて、ここまでF1のチーム名の名付け方についてまとめてきたが、すこしわかっていただけただろうか。これをみてチーム名を見ると開発やら、大人の事情やらが透けて見えてくるかもしれないので、今後チーム名を見た際はぜひ調べてみてほしい。

 

最後にレッドブル・ホンダ優勝を決めた最終決戦アブダビGPの最終ラップのレッドブルチームの様子の動画を貼っておくのでぜひ見ていただきたい。ドラマチックな展開に思わず何度も見返したくなると思う。