米欧の財政不安、米国債の格下げ、世界経済の減速懸念。金融市場に動揺が広がる中、日本円とスイスフランがリスク回避の受け皿に・・・・・。
金融危機直前の2008年8月末からスイスフランの上昇は39%に達しています。
日本円の実効レートの上昇率は37%!!
「投資家のリスク回避で相対的に安全と見られる通貨に上昇圧力がかかる。スイスフラン・次いで円だ!」(日銀・白川総裁)
では、投機筋に狙い撃ちにされる2通貨の共通項は?
①対外純資産の大きさ。
日本の2010年末の対外純資産は、GDPの52%にあたる251兆円で、世界最大。
同様にスイスは、136%で64兆円。共に経常黒字国で通貨の価値も安定している。
②国際市場で流動性が高い。
為替取引のシェアは、日本円が19%。スイスフランが6.4%で共に主要通貨の地位を占める。流通量が潤沢であるため、安心して取引が出来る。
為替相場が一方向に動き続けるほど、私たちトレーダー・投機筋は、楽に値ざやを稼ぐ事が出来ます。上昇基調が安着してしまった円やスイスフランは格好の投機の的になっています。
最近では、スイスフランが円を大幅に上回っています。背景にあるのは、財政状況。
公的債務のGDP比率が約40%の健全なスイスに比べ、日本では中長期的に円の価値は不安定になるとの指摘もあります。
地理的にユーロ圏に囲まれたスイスはユーロ売りのの受け皿になりやすいとも!
ユーロ安が進む局面では、円より買われやすいので、ゾンビ化しやすいです!
自由主義が経済が徹底しているスイスですが、政府は通貨高に苦しんでいる中小企業を支援するため約1950億円の財政支出を決めました。
日本でも産業の空洞化の懸念が高まっており、通貨高の弊害が目立っています。