お疲れ様です。

絶賛西日本遠征中の北村です。

 

先ほど、人生初の水上2000mレースを終えました。

 

隣には他チームの艇。

スタート前の張り詰めた空気。

浜寺の潮風。

容赦ない逆風——

 

何もかも初めてで、

ただ、夢中でオールを握っていました。

 

 

漕ぎ屋としてまた一歩、階段を登れた気がします。

 

 

 

ボートを始めて約1年。

ずっと感じてきたのは、「成果発表の場の少なさ」でした。

 

私はこれまで12年間野球をしておりました。

特に高校時代では毎週のように練習試合があって、

試合で課題を発見し、練習して。練習して。また試合に臨む。

そのサイクルがあったからこそ、成長を実感することができていました。

 

しかし、ローイングはそうはいきません。

普段の練習はただひたすら、自分たちとの戦い。

同じ水域に他大学はおらず、自分の実力を推し量ることができない。

 

 

そんな日々に憤りを感じていました。

 

そして迎えた今日。

2000m漕ぎ終えてはっきりとわかりました。

 

 

スタミナも、リズムも、ウエイトも、漕技も、全部。全部。全部。

足りない。全てが足りない。

 

 

だけど、それ以上に。

他艇と並んだあの瞬間。

「絶対に負けたくない」って心の底から思った、あの気持ち。

 

 

 

——本当に楽しかった。

 

 

改めて気付かされました。

「ボート」って、「チームスポーツ」って、こんなに面白いんだと。

 

 

試乗会で初めて船を漕いだあの時に似ている。

同時に忘れかけていた大切な気持ちを取り戻すことができました。

 

 

 

 

こんな経験ができたのは

今日のために一緒に練習してきたエイトのメンバー。

雨だろうが風だろうがいつも支えてくれるスタッフのみんな。

そして、いつもご支援くださっているOB・OGの先輩方のおかげです。

 

 

形式的ではありますが感謝を述べさせてください。

いつもいつも本当に、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A決勝に進めて「よかった」

このメンバーで試合に出られて「よかった」

しんどいことから逃げなくて「よかった」

滋賀大学ボート部に入って「よかった」

 

 

 

今日までの全てに、心から「よかった」と思っています。

 

でも。

「よかった」では終わらせない。

「よくやった」では済まされないのが勝負の世界。

 

 

明日だけは、

「勝ち」にこだわる。

この仲間と、必ず、メダルを獲る。

 

 

 

今、やるしかない。

JUST ROW!!!