27日(移動前日)

普段と同じ集合時間(5:45)全員で積み込み、エイトだけで4艇全部で15艇ほどあるが格子状のラックのようなものに積むので意外とコンパクト。リガーの数がとても多いのでトラックにはリガーだけ山のように積んだ。このトラックをコーチが運転しそこにラックを繋げて運送。リガーやオールの扱いは結構適当で特に布やプチプチで包んだりラップで固定したりすることはなく積んで最後に上からネットで固定するだけだった。エルゴは積まなかった!!

 

28日(初日:移動)

ダニーデン空港からクライストチャーチ空港で乗り換えオークランド空港と飛行機で移動した。乗り換え待ちが5時間もあり結局28日は移動で終わった。(艇はコーチがトラックで2日かけて運転してくれるため初日(28日)はまだ艇が到着しておらず特に何もしなかった。) 各自移動のため到着時間はばらばら、空港からレンタカーで到着時間が近い6人ずつくらいでさらに2時間ほど移動し大会会場のカラピロ湖があるケンブリッジへ。カラピロ湖にはNZチームの艇庫があるが、今回はレース中に隣を漕いだだけで何も見られず。

大きなコテージを一棟貸し切り一部屋3~6人でシャワーやキッチン、洗濯室もあった。食事は各自スーパーマーケットで買い出してそれぞれのタイミングで食べる。特に食事指導などはないが、空き時間に手軽に食べられるバナナやナッツバー、プロテイン飲料を大量に買ってちょこちょこ食べていた印象。コーチにはエナジードリンクを買うよう勧められた。糖質とカフェインのためだと思うが結局エナジードリンクではなく、カフェイン入りのスポーツ飲料を買った。コテージが蹴り出す場所から徒歩5分なので休憩でゆっくり寝たりできたのはよかったが、一番近いスーパーマーケットが7km先だったのは少し不便だった。

 

29日(大会1日目)

朝8時から積み下ろしとリギング、あんなにたくさんの艇を持ってきたのにそれでも足りないため乗り回す。そのためリギングは個人に合わせるのではなく基本の値でリガーを取り付けるだけ。乗り回す間の時間も余裕がないらしく蹴り出す直前直後にストレッチャーの位置とあまりに合わないときだけCワッシャーを動かす。自分たちが積み下ろすころに他の大学も到着しだし大会らしい雰囲気に、ちなみに大会前日入りしたのはオタゴ大学ともう一つの大学だけで他は当日到着。オールはスカルとスイープそれぞれ4,5種類が用意されておりビニールテープの色の組み合わせで見分ける。

その後10時から大艇で航路確認、スタ練、短漕を1時間弱して調整終了、小艇では練習できず。この日の15時からレースが始まった。初日午後はchm(チャンピオンシップ)のエイトとuniN(ノービス)のエイトのみ。まさかの花形、目玉種目が初日に終わった。ここでオタゴ大学は男女ともにchmエイトで優勝、ちなみに両方3位もオタゴ大学で大会4連覇が決まった。日本の大会との違いとして、ダブルエントリートリプルエントリー、多い人は5,6種目にエントリーしていたように特にエントリーに制限がないこと。エントリー数が1レースに収まる場合、予備レースはなくいきなりファイナルで終わること。エントリー数が多く何レースかに分かれる場合、順位ではなくタイムでこれまた1レースで順位が決まることなど。女子の対校クルーは身長170~180くらいで男子は180半ばくらいだった。男子よりも女子の方が対格差が激しい印象、だからインカレでも軽量級があるのだろう。

西欧系の選手はやっぱり四肢が長い。下半身はそれほどごつごつしていないが上半身ががっちりしていた。ただ、下半身に関しても細いわけでなく筋肉質だが股下、ひざ下が長いのですらっとして見える。そのためかスイープでもほとんどツイストしない。肩から出すだけでかなりレンジが取れていた。

ノービスは今年始めたばかり、まだ漕歴2か月ほどの選手なので腹切りや動きが合わずガチャガチャでかなり止まったり曲がったりしていた。ユニフォームもロースーではなくてシングレット(ビブスみたいなやつ)にショーパンのラフスタイル。初の大会が2000は大変だろうなぁ…

移動で仲良くなった院生の女の子は今年からオタゴだそうで、何か運動をしようと思って新歓に行ったらコーチから「朝で練習終わる」「全身運動ができる」「自然を楽しめる」とだまされ?入部したらしい。新入部員獲得のための口説き文句はどの団体も同じなのだろうと確信した瞬間だった。大学院で勉強しながら初心者で強豪チームに入ってなんやかんや続けている彼女はすごい。

ちなみに、この日の天候は彦根もびっくりするくらい不安定で10分ごとに天候や風が変わっていた。寒かったり暑かったり、順風が吹いたり逆風が吹いたり。ただ、どんなに天気があれてもレースは定刻通り行われた。この日は大艇(8割エイト)だったからかもしれない。

 

30日(大会2日目最終日)

先のとおり、どの種目もいきなり決勝のようなものなので種目数はとても多いのに1日半で全日程が終わる。大会二日目はもうカオスでみんな3~6種目ほどに出場するため正直自分のクルーも把握しきれていなかった。私の今シーズン初レース(NZはもうシーズン終わりかけでも私はちょうど冬季練明けなのでこれが私のシーズン初レース。) はまさかのエイト。2000レースは半年ぶり、エイトは人生初。怖い怖い。漕ぎ始めるとコックスが豹変してものすごい迫力で叫び続けていた。付き艇のレースも初めてなのでちょっとワクワクしたり。ただそんなのんきなことを思っていられるのも始めの500mだけ。あとは残り距離もわからず必死に前にレート、動きを合わせてせき込みながらゴール。このレースでは2着(1着もオタゴ) だったが前のレースが全体的に速く総合は6位だった。本当に苦しかった。半年ぶりのレースでやっていいもんじゃない。もうエイトは乗らない。

そういえば、蹴りだしも日本とは違ってレース予定時刻の20分前に蹴り出す。レース間隔が短くコースには入れないため蹴り出してからはまっすぐスタート地点に向かう。スタ練を2,3回できるかどうかくらいで基本練習はしない。

エイトレースあげ後はオールなどを運んでいるとコーチにそれはいいからとにかく食べろと言われオレンジジュースやバナナで補給した。息つく暇なく次はななかさんとのW2X。NZに来て1週間半は強風が続きほとんど乗艇ができていなかったためななかさんとのダブルは昨年の関選以来…??これまたびっくり。

スタートスパートはかなりうまくいき最初の2,300mでかなり出られた。そういえばこの大会はすべてスピコー無し、これまたびっくり。スタートがうまくいき余裕が生まれたため落ち着いてコンスタントに移行できあとは腹切りだけないように一本長く押し続ける。観客席からの声が聞こえてきたところでラストスパート、その後ダブルスパートまでかけ無事ゴール。あげてみるとコーチから全レースのなかでもタイム一位だと聞き一安心。

またまたオレンジジュースと、行の車で一緒になった女の子に教えてもらったスポーツ向け高カロリー補給食を詰め込み今度はペア、コーチに使うよう言われた艇を別の女子ペアが運んでいて声をかけると帰ってくる男子ペアの艇を使ってと。仕方がないので男子ペアの帰りを待ち、ストレッチャー動かして、バウナンバー付け替えてとやっているとレース15分前。しかもものすごいラフコンになっていてとりあえずスタートには間に合うように全力で漕ぐ。結局ぎりぎりで間に合ったが、勝手に自分たちの前のレースのペアかと思いすんなり譲ってしまったペアが隣を見るといて、同じレースじゃないか!!もっと食い下がればよかった!!となり間もなくスタートしたもののスタートスパートがうまくいかず気を抜けば腹切りまっしぐら。フォームも減ったくれもないめちゃくちゃな漕ぎでハーフ地点ではギリギリ出たものの隣の別のオタゴがどんどん追い上げてきてラストスパートはもうよくわからん。でも何とか1着、タイムで他レースのクルーにも勝てたのでようやく安心して観戦にまわれた。

今回私たちが出場したのはvrsでセカンドレベル、ただ勝つべきところで勝てたのはよかった。

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ラッキーなことに日本でのレース前に3レースも経験でき、ドローンや高画質カメラで撮られたレースの様子を見返せるので次の大会に向けてあまり時間はありませんが課題を一つずつつぶしていこうと思います!!

 

 

最後に、朝早い時間だったのに配信を見ながら応援して下さった皆さん、ありがとうございました。