失礼します、4回生の市川です。
艇庫でやる大富豪が楽しくて、この人たちと部活をしたいと思って、入部を決めたあの日から3年半。
1000メートル地点で8+のA決勝の着順を確認して、私の部活動は終わりを告げました。
"最後引退の日、後悔なく終わる"を目標に過ごした私が、引退の瞬間感じたことは、"もっと部活を好きなまま終わりたかったな"でした。
何もわからないまま、1回生の関西選手権で関西学連に加わりました。
なんで私は部活で遠征についていけないんだろう。小山はいいな、私も滋賀大で遠征に行きたいのに。学連なんて行きたくないのに。
初めて会う他大の先輩囲まれ、逃げ出した先の滋賀大学のテントは既に畳まれていて、誰も残っていなかったあの光景をよく覚えています。
私は学連でたくさん泣きました。
不安で泣いて、プレッシャーで泣いて、自分の出来なささに泣いて、うまくリーダーになれずに泣いて、部活に所属する意味がわからなくなって泣いて、2回生幹部に自信がなくて。
電話が怖くて、LINEが怖くて、メールが怖くて、
特にこの1年は、関西学生ボート連盟委員長という12文字が重くのしかかった1年でした。
学連は何事もなく大会が終わることが大成功で、その大成功には滅多に気づいてもらえません。
大会が成功したところで、誰も褒めてくれないし、メダルがもらえることもない。
どれだけ頑張っても、主役にはなれません。
でも、私たちは選手からのありがとうの一言で頑張れます。全てが報われた気持ちになれます。
私は、大変さを共有できる学連の仲間がいて。愚痴を優しく受け止めてくれる友達がいて。他組織に所属する辛さを分かち合える先輩がいて。体育会委員長の友人がいて。大会中ニコニコで手を振ってくれる先輩がいて。真綾に学連行ってもらってよかったよと言ってくれる先輩がいて。なんとか乗り越えられました。
これからも学連は続きます。きっとみんなの部活の後輩が学連に行くことになります。
その子がこんな思いをしないでいいように、部活が大好きなまま終われるように、たくさんのありがとうと頑張ってるねを伝えてあげてください。
そしていつか学連に行く後輩へ。
あなたには全国に同じ思いを持った仲間がたくさんいます。1人じゃないです。
辛いことも孤独に感じることもたくさんあると思うけど、他では得られないものが学連にはたくさんあります。
辛いことはたくさん愚痴を吐いて、頑張りすぎず乗り越えてください。
しんどかったことばかりが目についてしまいますが。合宿所の主時代も、何もわからない中で必死に勉強した2020のインカレも、学連ながらもたくさん連れて行ってもらった遠征も本当に楽しかった。
最後に、4年間本当にたくさんの方にお世話になりました。
関ボ、大ボ、審判、漕艇場の職員さんなど大会関係者の方々。ご協力いただいた各大学の監督さん、部員の方々。私の愚痴を散々聞いてくれた優しい優しい友達たち。OB、父兄の皆様。関東学連のみんなに関西学連のみんな。クソ生意気な後輩を可愛がってくださった先輩。同回生のみんな。
ボートという一つの競技をきっかけに、たくさんの仲間ができて幸せな4年間でした。
みなさんと出会えたことが本当に誇りであり、財産です。
本当にありがとうございました。
71期 渉外 関西学生ボート連盟委員長
市川真綾











