最近ずっと家にいて疲れることが少ないので夜すぐに寝れない日が増えてきた、4回生の向山です。
新入生も見るかもしれないということで、今回は自分の経験を交えてボート部について思うことを書きたいと思います。
コックス(舵取りや声かけを行う人)という役割から見たボート部なので、漕ぎ手とは少し違うかもしれません。参考程度に。
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〈目次〉
○ボートについて
・滋賀大漕艇部について
・「人と合わせる」ことが重要
・スーパープレイは存在しない
・人間関係が濃い
・最後に
○余談
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・滋賀大漕艇部について
僕がボート部に入部することを決めた理由の一つは、人の暖かさです。
話を聞き、相談に乗ってくれ、ここに入れば気持ち的に一人にはならないと感じたからです。
入ってみて感じたのは、ボート部は良い意味でも悪い意味でも自分をさらけ出すことの多い部活だということです。
「人と合わせる」ことが競技として重要視されるが故の繋がりの強さがあります。
悪い意味でもと言った通り、人と合わせるのが苦手な人にはしんどい部活かもしれません。
そのしんどさ、代わりに得られるもの含めてこれから書いていきます。
興味のある方は、Twitterなどを通して少し話を聞いてみて欲しいです。
現3回生が聞いたことに対してはちゃんと答えてくれると思います。
もちろん僕と話したい人は部員に言ってくれれば連絡を取ります。
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・「人と合わせる」ことが重要
ボート競技は2000mをいかに早く漕ぎ切るかを競う競技です。なので乗る艇も速さを出すための形状で、大きさの割に軽いです。
艇を水に浮かべただけでは傾いてしまうので、漕ぎ手は自分たちでバランスを取らなければなりません。
複数人乗る場合、艇として左右の釣り合いが取れるよう「人と合わせる」必要があるのです。
さらに、単純にきつい練習だということも挙げられます。
勝ちを目指すので当然練習はきついのですが、先に述べた通り「人と合わせる」ことが重要なので、それがきっかけで生まれるストレスは他競技よりも大きいと思います。
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・スーパープレイは存在しない
また、ボートにはスーパープレイがないという特徴もあります。
2000mを早く漕ぎ切るために必要なのは、言ってしまえば「最大の力」とそれを水に伝える「最効率の漕ぎ方」とそれを2000m続けられる「最高の持久力」の3つです。
なので極論、機械的に同じ動きで、最大火力で漕ぎ続けられれば勝てるのです。
そのためのテクニックは存在しますが、観客を沸かせるようなトリッキーな動きは見られないということです。
(他を圧倒するスピードで差を広げていくようなスーパープレイはあります。単純故にめちゃくちゃかっこいいからYouTubeとかで見て欲しい)
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・人間関係が濃い
ここまで読むと、とてもきついイメージしか残らないかもしれません。笑
しかしこの他競技にはないきつさがあるからこそ生まれるメリットもあります。
それは人間関係の濃さです。
一人では作り得ないものを協力して作るわけですから、辛い過程を共に過ごした時間は自然と長くなり、強い繋がりが生まれます。
(滋賀大ボート部のYouTube動画で主将が「家族、よりも強い絆で結ばれているのかな、と(笑)」って言っていたやつですね。くっさ笑)
まあ何にせよ、「人と合わせる」ことにここまで悩まされた経験は他にない、というのは確かだと思います。
けれどそれを乗り越えた先にたまにある、忘れられない瞬間がこの競技にあることもまた事実です。
僕でいうと、西日本選手権という大会での経験がそれに当たります。
同回生と一つ下の回生のエイト(8人乗り艇)に、舵取りとして参加した時の話です。
技術が拙く、なかなか揃わなくて苦労したことをよく覚えています笑
試合が迫るにつれ、技術じゃ間に合わないから息を合わせる、心を合わせるつもりでやろうと思いました。(うまいこと言ってますが結局は勢いということです。)
あまり好ましくない状態で臨んだ試合当日、案の定スタートで出遅れました。
そこからなんとか立ち直るものの、依然最下位。
ここしかないと勝負をかけた中盤、自分の声に選手が答えてくれたかのように状況が一変します。
練習であれだけバタついていた漕ぎが不器用ながらも揃い、艇が加速し始めました。
スタートの勢いが失われ耐え時だと言われる中盤に、艇速は落ちるどころか加速し始めたのです。
順位を上げ、実力で劣る他大学と競るほどの艇速が、自分たちの艇にはありました。
あのとき、間違いなく練習以上の、実力以上の漕ぎができていたと思います。
声が枯れるほど叫び続け、選手がそれに想定以上の漕ぎで応えてくれたあの瞬間こそが、僕が心からボートが楽しいと感じた瞬間です。
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・最後に
「人と合わせる」経験は社会でも必ず役に立ちます。過程で経験する苦悩や、結果得られる喜びのどちらも。
「高ければ高い壁の方が登った時気持ちいい」ものです。
僕らの最後の大会はどうなるかわかりませんが、2.3回生や新入生にはまだ先があります。
仲間が欲しいという意味でも、僕の経験した「あの瞬間」を経験して欲しいという意味でも、新入生にはぜひボート部を選んでもらって、濃い日々を過ごして欲しいなと思います。
興味が湧いた方は話だけでもぜひ。
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・余談
完全に余談です。前回に引き続きおすすめのマイナー曲紹介です。暇をつぶしてください。全部聞いてハマれ。
・Mr.Children
(他がシャレた曲の多い方々なのでそれに合わせて大人っぽい3曲。ミスチルは幅が広い)
1、デルモ
2、クラスメイト
3、渇いたKiss
・サカナクション
(ヘッドホンで聴くと化ける曲の多さは随一。聴き出すと夜が長くなる、そんなバンド)
1、ユリイカ
2、表参道26時
3、スローモーション
・藤井風
(曲名で食わず嫌いすることなかれ、めちゃくちゃいいから聴こう。昨日1stアルバム出たばかり。乗るしかない、このビッグウェーブに)
1、何なんw
2、優しさ
3、帰ろう
・Vaundy
(現役大学生らしい。藤井風と同じで今注目されてる。5月27日1stアルバム発売。この先が楽しみ。)
1、不可幸力
2、東京フラッシュ
3、灯火
名曲ほど、サビだけじゃなく通しで聴かないと良さがわからないと思う。
以上です、失礼します。