樽に剣をブスブスと刺していく「黒ヒゲ危機一髪ゲーム」。
あのゲーム説明書には「樽の中にいる黒ヒゲ人形を飛び出させた人が勝ち」と書いてある。失礼します。3回生の小寺です。

最近、欧州サッカーを見るのにはまっています。毎日YouTubeでリーグ戦のハイライトを探して見ています。
今、ヨーロッパではちょうどUEFAチャンピオンズリーグの真っ只中です。今日準決勝の2ndlegがあったのですが、イングランドのリヴァプールが3点あった差をひっくり返し、スペインのバルセロナを破るという歴史的な快挙を成し遂げました。この試合はリヴァプールの本拠地であるアンフィールドで行われたのですが、勝利した時の喜び様といえば見ているこっちまで鳥肌の立つものでした。これが全身全霊で戦った後の勝利なのだなと感じました。

思えば、僕は人生の中であまり勝ちにこだわれていなかった気がします。どちらかというと、たくさんの努力をして勝つというより、あまりしんどくない程度の努力でそこそこの結果を得ることを追い求めていました。僕は7年間サッカーをやっていましたが、その中で本当に勝ちたいと思い、動けなくなるまで必死にプレーしたことは1,2回しかありません。それでも、もちろん勝つときはありますし、負けても点が取れた、良いドリブル突破ができたなど、楽しいと感じることが多かったように思います。
しかし、ボートはそうはいきません。サッカーや野球のように、得点王もなければ、ホームラン王もない。個々の努力や能力が目に見えるのは試合に勝つという形でのみです。これほど、勝利へのこだわりが強い競技は他を探してもあまりありません。これがボート競技の弱点であり、魅力でもあります。66期主将の植野さんもよく仰ってた「勝たなければ意味がない」という言葉を身にしみて感じます。とにかく努力は勝利という形によってのみ報われる。
ただ、僕はそれでもまだまだ勝利への執念が甘いです。気づけば、次の試合に出るのも危うい状況になってしまいました。まずは、関選のシートレースでの勝利、次に試合での勝利、このシンプルなスポーツでの唯一の華を目指して、勝ちに貪欲な選手になれるよう頑張りたいと思います。
以上です。失礼します。