明治のトンネルにスライムがあらわれた!
明治のトンネルは、旧東海道にある明治の静岡市と藤枝市の境である宇津ノ谷峠にあるトンネルなんだ
その名の通り、明治時代の1876年に造られたトンネルだよ。
最初はこっちの明治の道から行こうと思ったんだけど、進めば進むほど道が険しくなっていって、最終的には草むらのような状態の道にたどり着いてしまったので、違う道から行くことにする
右側の旧道からやってきたよ。
こっちも相当な山道だったけど、そこそこの広さがあって歩きやすかったよ。
でも、途中からアブがずっとついてきて、止まると刺されそうでとっても怖かったんだ
通行料を徴収することが認められた日本初の有料トンネルなんだってさ。
現役のトンネルとしては、初めて国の登録有形文化財に登録された貴重なトンネルなんだ。
「明治の」っていうだけあって、その近くには「大正のトンネル」「昭和のトンネル」「平成のトンネル」もあるんだ
ボクたち静岡県民スライムが普通に使っているのは「昭和のトンネル」「平成のトンネル」なんだって
藤枝市(岡部町)側入口。
ボクがアブから逃げ切った場所。危なかった
中は真っ暗。
ライトがあるところと、ないところがあって、それぞれ全然違う場所みたいに見える不思議な感覚を覚えるトンネルだったよ。
トンネルの先は静岡市。
静岡市側には現在地の模型が設置されていて、展望広場や馬車置き場も整備されていたので、こっち側からの方が来やすいのかな。
静岡市側入口。
藤枝側は地盤が良かったため、トンネル内を木材で覆う工法で造られていたんだって。
逆に静岡側は地盤が悪く、石組の工法で造られていたんだって。
今はどちらもレンガ造り(上の写真)になっているんだけど、当初は藤枝側が木の入口、静岡側が石の入口だったんだってさ
行きと帰りで何か違う感覚がしたのは、そのせいだったのかな?
それにしてもこのトンネル、当初はひどい出来栄えのものだったらしく、両サイドから彫られたトンネルが正面で出会わず、くの字型に折れ曲がったトンネルになっちゃったんだって
また、測量技術の未熟さから高低差が発生してしまい、高低差はあるし、くのじに曲がっているしのひどい有様のトンネルだったらしいよ。
しかもくの字に曲がっているので、内部まで光が差し込まず、大量のカンテラを設置することになったんだって
しかもしかも、1896年にはそのカンテラのせいで火災が発生し、しばらく使えなくなってしまったという残念なトンネルだったんだ
でも、その残念な期間があったからこそ、1904年には現在のレンガ造りで一直線になったトンネルに生まれ変わったんだ
ライトも安全なものになったね
それらが重なったことで、トンネル内は幻想的な雰囲気になったよ。
そう、まるで光のシャワーが降り注いでいるみたい
名称:明治のトンネル
所在地:静岡県静岡市駿河区宇津ノ谷
アクセス:しずてつジャストライン「宇津ノ谷入口」下車 徒歩15分
ホームページ:道の駅「宇津ノ谷峠」ホームページ