発達障害の子どもを持つ親は、『告知』について悩むことは多いと思います

告知をした方がいいのか、しない方がいいのか、するとしたら、何てしたらいいのか、タイミングはいつがいいのか…

『発達障害(自閉症スペクトラム)を告知されたショックで大学に通えなくなってしまった子がいる』という話を聞いたことがあるし、反対に、『自分の障害(アスペルガー症候群)がどういうものかを知って安心し、症状改善に正面から取り組むようになった』という人にも出会ったことがあります。

おそらく決まった正解はなく、それぞれの家庭が決めることになります。
子ども自身がどれだけ知りたがっているかにもよるのではないでしょうか。

私の場合は、反抗期の息子に、まだきちんとした告知はしていません。
告知については、悩み続けています。

ですが、こちらの意図しないところで、息子が自分自身が発達障害であることを疑う場面が、何度かありました。
そして、「僕って発達障害なの?」と聞かれたことがあります。

その時は、ソフトカミングアウトのような感じで、息子の長所と短所について話し合う、という方法で乗り切りました。

こちらが告知を考えていないタイミングでお子さん自身に『障害』について聞かれたときに、どのように答えるか、それはある程度決めておいた方が良いかもしれません。

我が家の場合の体験談を書いてみます


我が家のソフトカミングアウト 
~息子に「僕って発達障害なの?」と聞かれたとき~

質問してきた息子に対して
「一生懸命やってるのに上手くいかない」ことや「努力していない」って言われることない?と聞くと、「ある」と答えました。
そこで、それは『あなたの特性のせいかもしれない』と教えました。
あなたの特性は、会話が上手くつながらなかったり、何かにこだわると頭から離れなかったり、人とコミュニケーションを取るのが難しいところかもしれないね、とも言いました。

そのうえで、お母さんが思う、息子の良いところを伝えました。

良いところ
・仲の良い友達がいる
・明るい
・動物や小さな子供、お年寄りに優しい
・自分の意見を言える

そして、お母さんからみた、息子の苦手なところも伝えました。

苦手なところ
・人の意見やアドバイスを聞かない
・乱暴な言葉を言う
・時間の管理

苦手なところを直すために、お母さんが手伝えることはこんなことだよ、と説明しました。
話したくなったり、不安なことがあったら、いつでもスクールカウンセラーや、カウンセリングの先生の予約を取るから、相談する人はお母さんじゃなくてもいいよ、とも伝えました。

このソフトカミングアウトが正しかったのか…わかりません。
ちゃんとした障害名を告知した方がいいのかも、まだわかりません。

正解は出ぬまま
ただ、息子の明日が、楽しいものであるようにと願っています☆
 

 

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発達障害の子どものノート「ユニバーサルデザインの連絡帳」

 

 

 

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