人と交流することは、すべてが楽しいことばかりではありません。

相手のちょっとした言動に傷つくこともあり、大人になっても人との付き合いは、試行錯誤なところがあります。

さまざまな研究によると、思春期の約3分の1の子どもたちが友達関係で悩んでいると言われています。
その3分の1の子どもたちのなかには、社会性の課題に悩んでいたり、問題行動があったり、神経発達学的な問題を抱えている子どもが多く、健全な社会生活を送るうえで支障になっていることがあるようです。

UCLAの研究では、1人や2人でも友達がいるだけで、その後の人生が大きく違うと報告されています。

自己肯定感が高くなり、自立できることも多くなります。またうつ病や不安症の罹患率も低くなるようです。
反対に、仲間外れになっている子どもや、友達がいない子どもは、うつ病や不安症になりやすいとも言われています。

なぜ、友達がうまく作れないか


それには、その子の社会性が身についていない、ソーシャルスキルがないということも問題ですが、それだけではなく

『共通の興味を共有できる人とつながっていない』

という場合も多いです。

発達に課題のある子どもたちの保護者は、発達に課題のある子どもたちだけの小グループに参加させれば、それだけで友達ができると信じている場合が多いですが、それは間違いです。

「発達に課題がある」のは子どもたちにとって共通の興味ではないからです。

共通の興味をもった仲間たちが集まるソーシャルグループは、思春期の子どもたちにとっては、非常に重要です。特段、仲の良い親友も、共通の興味をもったグループの中からできることも多いでしょう。
友だち作りの第一歩として、自分にあったソーシャルグループはどこなのかを考えることは大切です。

発達に支援の必要な子どもたちは
ゲーム、アニメ、鉄道、コンピューター・・・などのグループに所属していることが多いようです。


もし自身のお子さんが友達関係で悩んでいるのなら、友達が見つかる可能性のある場所を、一緒に探してあげると良いかもしれません。

 

 

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板書が苦手な子どもに「ユニバーサルデザインの連絡帳」

 

 

 

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