ソクラテス法とは、哲学者ソクラテスにより“人を説得させて意見を受け入れてもらえるよう”考え出された論議の方法です。

「ソクラテス式問答法」「問答法」などとも言われています。

 

簡単に説明すると、こちらの意見を一方的に「こうしなさい!」というのではなく、相手に「こんな時はどうしたらよいと思う?」と問いかけるのです。

 

思春期や反抗期の子どもたちへは、大人から一方的な指示を出しても上手くいきませんし、幼児期と違って、やりたくないと思っていることを無理やりやらせることも倫理的に悩ましいところですよね。

そういったときに、このソクラテス法を使うと上手くいくことが多いです。

 

例をあげてみます

 

例えば、もう寝る時間が近づいてきているのに、なかなか学校の宿題をやらない子どもがいるとします。

 

ここで、親が『何時だと思ってるの!?早く宿題やりなさい!!』と一方的な指示を出すと、思春期の子供たちは『うるさいな、そんなに言うからやる気をなくした』などと口答えすることはよくあると思います。

 

ソクラテス法の問いかけは

 

親『今日は何時に寝るの?』(穏やかに平常心で)

子『〇時くらい』

親『今日の宿題は何分くらいかかりそう?』

子『〇分くらいかな』

親『そっか、じゃあ何時からやれば寝るのに間に合うかねぇ?』

子『あと10分くらいしたらやらないと間に合わないか…』

のように、子ども自身に正答を言わせる、導き出させます

 

このソクラテス法を使うことで、反抗期の子どもが親を『口うるさい』『上から目線』と思うこともだいぶ減るはずです。どのような行動をするべきかは、親が決めたのではなく自分で答えを導きだしたのですから、親に言われたからやったという風にはなりません。

 

このソクラテス法は、親子の関係だけでなく、教師と子ども、上司と部下、夫婦関係などでも有効です。

 

是非試してみてください(#^^#)今日もお疲れさまでした。

 

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