子どもが1年生の時の話です。
学校の先生から、息子が
クラスメイトを叩いたり、つばをつけたり、暴言を吐くという問題行動をしています
と連絡がありました。
早速、行動観察に行きました
4時間ほど観察してわかったのは
息子がそのような問題行動を起こすのには、いくつかの条件がありました
まず、担任の先生がクラスをよくまとめていて、息子とのコンプライアンスも良く、一般的な授業をしているときは、大きな声での発言はあるものの、問題行動はありません
息子が問題行動を起こすのは
◎前を向いて授業を受ける授業形態でなく、班ごとに話し合いなどグループ活動になるとき
◎休み時間
◎音楽
など、普段と違い、何をやるかが明確でない時です
そして、暴言を吐く、叩く、つばをつける、という問題行動が出ている行動をABC分析すると
A(Antecedents先行条件):
自分に興味のない説明が始まった時
自分自身で考える時間になり暇な時
クラスが静かになったとき
休み時間など、やることが決まっていない、何をしていいかわからない時
↓
B(Behavior問題行動):
友達に暴言、つばをつける、叩くなどのちょっかいを出す
↓
C(Consequences結果):
友達が反応してくれて(友達は怒っているが、息子としては)楽しい
というパターンがわかりました
つまり、問題行動の機能は
注目引き、関心ひきです
これを受けて、
自宅で息子に対して、声掛けなどの関心(テンション)を与えることを、意識的に少なくしました
自宅では、息子に対して常に声掛けをしたり、テンションを与えていたので(構ってあげていたので)、息子にとっては常に関心をもらえることが普通になっていました。
学校でテンションをもらえる割合と、家でテンションをもらえる割合を、意識的に近づけるようにしました。
特に、ダメ出しや注意を重点的に減らして、良い行動だけを賞賛する(良い時だけテンションを与える)ようにしました
結果、これをしただけで、学校での注目引きはグッと少なくなりました
また、その他に
◎5分程度で終わるプリントを、一人でやり遂げる練習(最初は1分から練習)
◎SSTの練習(適切な関心のひき方を具体的に話し合う)
を行いました
このように、行動の専門家が観察して、適切な処置をするだけで、学校での問題行動は適切な行動に変えることができます
もしお子さんが、学校で問題行動を起こしたと連絡があったら
その前に何があったのか
その行動をしたことで何を得たのか
というところを、先生に聞いてみるといいかもしれません
*****
*****
療育ママのLINEスタンプ
https://store.line.me/stickershop/product/4170188