日本ではまだ情報の少ないハイパーレクシアについて、英語でリサーチして有益だった情報と、それを利用したおうち療育について発信しています。
(前回から更新が空いてしまってスミマセン。今は本業が落ち着いてきたので、これまで仕事の合間に書き溜めていたメモからどんどん更新していけると思います!)
さて、これまでは参考になった文献の紹介や、そこに書かれていたハイパーレクシアの定義など、基本的なところを紹介してきましたが、いよいよ具体的な方法に入っていきましょう。
まず、今回紹介するのは、
「とにかく書き出す!」です!
なぜならハイパーレクシアの子は文字を早くから読める&得意であると同時に、読むことが大好きだからです。
うちの息子も暇さえあれば、いろんなものを読んでいます。
習い事の待ち時間には壁に貼ってあるポスターをぼーっとながめ先生の話を聞き逃したり、電車に乗れば路線図のポスターを見たり、次の駅や何線が乗り入れているのかを壁にある画面で確かめたり(中でも好きなのはその駅についたアルファベットと数字を確認すること)、そんなこんなで移動時間があっという間に過ぎます。
いい面も悪い面もありますが、とにかく読むのが大好きなのは間違いありません。
文献内では、
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似たような他の発達障害の症状も多いけど、読めることはまれ。文字が読めるということを使って、学んだり、行動の修正に役立てよう。
話し言葉はすぐ消えてしまうけど、書いてある文字はいつでも見返すことができるし、変わることがない。
これがハイパーレクシアの子にはとても役に立つ。
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とあります。
具体例としては、母親と離れる際に泣きわめいてどうしようもなくなってしまった場合は、口で言っても彼らには届かないので、文字に書いてあげることでハイパーレクシアの子は落ち着くんだと。
例えば以下のように書いたカードを子供に渡します。
1、ベビーシッターの先生がトムと家で過ごす
2、ママはスーパーに買い物に行く
3、トムは先生と遊んで待っている
4、ママが家に帰ったらハグしよう
読むことでトムは理解するし、ママが出かけたあとに不安になった場合には、もう一度カードを見て落ち着くこともできます。
また、子供とは遊んであげたいけど、どうしても用事がある時などは…
ママの今日のやること
1、食器洗い
2、病院に電話
3、トムと遊ぶ
4、クリーニング屋さんに行く
5、スーパーに買い物に行く
このようなリストを書いて見せてあげることで、子供は自分の遊び時間がちゃんとあることを理解し、素直に待ってくれることが多いといいます。見通しが立つと安心するのは、発達障害の特性を持つ子には多いですよね。
そしてここでハイパーレクシアの子のいい面は、文字で理解できるということです。前もって絵カードなどを用意していなくても、ささっと文字に書いてあげれば、ハイパーレクシアの子は分かってくれます。
さらには、家族のルールなども張り出しておくといいといいます。以下が例です。
1、ママとパパの言うことを聞く
2、ママに毎日キスする
3、ハンナ(妹)に優しくする
4、ご飯はテーブルで食べる
もしルールを守っていなかった時は、「ルール4はなんだっけ?」などと言って指をさすだけ。同じことをガミガミ言うのにウンザリしている親側のストレス軽減にもなり、子供も言葉で言われるより落ち着いてルールを再確認できます。
このルールを決める方式は、他の子育て本でも同じようなことを言っているものを読んだことがありますが、そこには、子供と一緒に決めるのが大事、と書いてあり、うちでは重い腰が上げられずこれはまだ実践できていません![]()
ただ、これまでの記事でも何度も紹介していますが、我が家の壁にはポスターや予定表がたくさん貼ってあります。言葉で言っても伝わらなかったり、何度も言わなければならないと子供も親もお互いに疲弊するので、覚えて欲しいことなどは言葉にして壁に貼っています。
最初は購入したりして良さそうなポスターを探していましたが、“今”その時々の我が子にピッタリなものがなかなか見つからず、ワードとAI、いらすとやさんの力を借りて、ピンポイントなものを作っています。(絵やデザインはド素人で苦手です…)
↑これはポスターが欲しいだけで、購入しました。
使用感があってすみません、貼ってから数カ月は経っています![]()
今、玄関に貼ってあるのはこの2枚です↓
玄関出たらすぐに道路なので。
小学校に上がった時に作成しました。登校班で集まる時に無言で合流してるっぽかったので作りました。(たぶん恥ずかしいというより何と言えばいいか分かってなかった。言葉はまだまだ学び中なので。)
いかがでしょうか?
少し手間な部分もありますが、言葉でコミュニケーションを取るだけはうまくいかないことも、文字に起こせばスムーズにいくことが多く、ハイパーレクシアの子には逆に時短に繋がります。
こういう特性の子は理解するまでに工夫をしてあげる必要はありますが、それを覚えたりそれが習慣になっていけば、それ以上はポスターの必要性もなく普通に過ごせることが増えていきます。この積み重ねです。
他の子は、言葉で言わるだけで理解したり、雰囲気から学んだりできるかもしれませんが、彼らはそれが苦手なのでその部分だけ手を差し伸べてあげれば、その先は同じように成長していけるんではないかと、私は信じていますし、日々実感しています。
では今回はこのへんで。
文献には、もう少し年齢を重ね発語が出てきた子向けの文章の練習の仕方などの方法もあるので、それはまた別の記事で紹介します。




