自閉症・発達障がいの発症率は、男女差があると言われてきました。女(の子)より男(の子)の方が圧倒的に発症率が高いというのが定説になっています。
また、同じ障がいでも男女で特性が違うという説もあります。
特性が違うために、診断や調査の対象にならなかったり、別の障がいと診断される可能性に繋がります。これが発症率の性差を生む原因かもしれません。
イギリスには、特別な支援が必要な女の子だけの学校があり、そこには自閉症・発達障がいの女生徒が在籍しています。この学校の校長は、自閉症・発達障がいの発症率に性差はないと考えています。
しかし、男(の子)の方が多いとの説に従い、その診断方法や支援方法が男(の子)のために作られているので、女(の子)の当事者はハンディを抱えていると語っています。
発症率に性差がないという研究結果はまだ出ていませんが、女(の子)の診断が難しいということは言われています。当事者であっても男性よりコミュニケ―ション能力が高く、障がい特性が見逃され易いそうです。
もし身近で気になる特性がある女(の子)がいたら、男の子じゃないからと見過ごしたりしないでよく見てあげてください。
:Written by Imaoka