大人になってから発達障がいの診断を受ける例がありますが、受けてもいいくらい個性的でありながら、何の診断も自覚もなく社会生活をしているという例もあります。

 後者はもしかしたら、「よく発達した発達障害」なのかもしれません。

 

 以前にカサンドラ症候群を取り上げた際に、医師やデキるビジネスマンなど一般的に非常に優秀とされる男性にはアスペルガー症候群の傾向がみられることがあるという話しがありました。

 芸術家やビジネスマンなど、ある種の突出した才能を示す人は、別の部分でものすごく抜けていたり幼かったりと発達のアンバランスを感じさせることがあります。

 それを個性ととらえて生きていくことは、今までもこれからもたくさんあるでしょう。

 その背景には、本人の自覚や努力、そして周囲の理解と支援が欠かせません。

 

 大事なことは、本人が自分を大切にして生きていけるかどうかではないでしょうか。

 そのために、診断が必要なこともそうでないこともあり、それは人それぞれです。

 特性が人それぞれで違うように。

 

シロクマの屑籠

「よく発達した発達障害」の話

 

:Written by Imaoka