京都大学大学院人間・環境学研究科の船曳康子准教授らが開発した発達障害の特性別評価法「発達障害の特性別評価法(Multi-dimensional Scale for PDD and ADHD、以下MSPA)」が、2016年4月1日より保険収載されました。
 今後、この評価法による評価で、医療保険の適用・一般の医療、療育面での活用が期待されます。

 この評価法は、発達特性に由来する社会問題の解決のための、医療・教育・社会をまたぐ共通言語となるように開発された、発達障がいの「特性の程度」「要支援度」の評価尺度です。

 発達障がいの特性について、
 ・コミュニケーション
 ・集団適応力
 ・共感性
 ・こだわり
 ・感覚
 ・反復運動
 ・粗大運動
 ・微細協調運動
 ・不注意
 ・多動性
 ・衝動性
 ・睡眠リズム
 ・学習
 ・言語発達歴
 の項目から多面的に評価します。

 各項目は当事者や保護者からの生活歴の聴取により、5段階で数値評価します。
 評価のための用紙「MSPA評定用紙」は、近日京都国際社会福祉センターより配布されるとのことです。

京都大学
「発達障害の特性別評価法(MSPA)」が保険収載 -特性の個人差を一目で把握、ケアの現場で活用へ-



社会技術研究開発センター
平成26年度採択 研究開発成果実装支援プロジェクト
発達障害者の特性別評価法(MSPA)の医療・教育・社会現場への普及と活用



社会福祉法人 京都国際社会福祉協力会
京都国際社会福祉センター
発達障害の特性別評価法(MSPA:エムスパ)の発行について



発達障害の特性別評価法(MSPA:エムスパ)実施マニュアル(PDF形式ファイル)

:Written by Imaoka