京都大学の研究成果で、自閉症児は表情の読み取りが苦手であるという研究結果が発表されています。
 それに関連する研究は今までも様々な形で行われ、発表されています。
 いくつかをまとめてご紹介します。

 ただ、こちらにリンクをはる以下のものは、研究成果発表だったり論文だったりしますので、文体や内容は固めのものになることをご承知ください。

健常児に比べて、複数の人の顔の中から、怒っている表情を見つけるスピードが遅いという結果が得られました。
2014年12月19日
京都大学 研究成果
自閉症児童は表情のよみとりが苦手 -コミュニケーション困難の一因か?-


自閉症スペクトラム傾向がある場合、相手の顔のどこを見るとより表情が理解できるかの判断がつきにくいという研究結果が得られました。
2014年1月
早稲田大学臨床心理学研究
大学生の自閉症スペクトラム傾向と視覚的注意機能の関連(PDFファイル 737.55KB)


自閉症スペクトラム障がいにおいては、表情を認知しても文脈からその意味を理解することに難しさがあるとの研究結果が出ています。
2011年12月27日
北海道大学大学院教育学研究院
自閉症スペクトラム障害における文脈にもとづく表情認知過程(PDFファイル2.63MB)


自閉症児は感情理解と表出の両方に困難があるとの研究結果があります。
2000年
兵庫教育大学 障害児教育
自閉症の他社理解と自己感情表出に関する行動分析学的研究(PDFファイル4.32MB)


 見方、見たものの認知、その理解の仕方、理解した結果の表出など、表情理解とひと口に言っても、いろいろな要素が含まれているのがわかります。
 最近は脳科学の分野でも自閉症・発達障がいについての研究が広がっています。
 今後更に研究が進むことが期待されます。

:Written by Imaoka