車いすユーザーの方にとって、路線バスの利用というものは結構大きな負担だと思います。



特に「心理的な負担」はかなりなものだと想像します。


というのも、車いすを安全に乗車させるためにバス本体にしっかりと固定しなければならないのですが(バスの運転手さんが複数のベルトを使って固定します)、これがなかなか時間がかかるのです。


慣れている運転手さんと慣れていない運転手さんで多少の違いはありますが、大概5分から10分くらいかかります。


固定作業を待っている間の気まずさは半端ありません。自分のために他のお客さんを待たせてしまっているのですから。特に朝の混雑時などは尚更です。


私自身も移動支援の時に同じ状況に遭遇して、同様な気まずさを何度も味わいました。


そこで、トヨタ自動車が現在開発、導入を進めているのが、「車いすワンタッチ固定装置」です。


なるべく時間や手間ををかけずに、早く安全に車いすをバスに固定させる装置です。


トヨタは2024年頃から実際の路線バスを使って実証実験を行っています。


私もぴあはうすの車いすユーザーのスタッフと一緒に、その実証実験に参加しました(もう一年半くらい前の話ですが)。




実際には私ではなくそのスタッフが体験したのですが、横から見ていても「かなり早いな」という印象を受けました。


またそのスタッフは「早いだけではなく、安定している」という印象を受けたようです。


この装置が搭載された路線バスが普及したら、もっと多くの車いすユーザーの方たちが「バスに乗って出かけたい」と思うのではないでしょうか。


そうなれば、私たちヘルパーの移動支援の仕事も、もっと増えるかもしれません。


移動支援好きの私にとっては、嬉しい限りです。(H)