ソメイヨシノとニッポンジン | サプリブログ

ソメイヨシノとニッポンジン

ソメイヨシノとニッポンジン

桜。

今年はちょっと遅れて、この土日が見頃・・・
なんて言われてませんでしたっけ?
ココ奈良では、まだ5分咲きって感じで、
見頃はもう少し先みたいですな。

今や日本人にとって春の象徴ともゆうべき桜ですが、
その桜の中でも最も馴染み深い品種と言えば・・・
ソメイヨシノ

そもそもソメイヨシノ(染井吉野)ってのは、
江戸にあった染井村(現在の豊島区駒込)のある植木屋さんが、
エドヒガンとオオシマザクラを掛け合わせて作った桜を、
「吉野桜」と称して売り出したことが起源なんだとか。

今日はそんなソメイヨシノにまつわる、
ちょっと面白い記事があったんで、
ブログに季節感だすためにも、
コッソリ採り上げておこうかと思います。

その記事ってのはコチラ↓
春告げるサクラの科学 お花見の前に,知っておきたい‘染井吉野’のサイエンス

なんか「サクラの科学」なんて仰々しいタイトルがついてますが、
ごくごく簡単に要約するってぇと・・・

そもそも桜の仲間は一般的に、
同じ桜の木の中で咲く花同士では受粉できないんだそうな。
まぁ、たとえ同じ桜の木の中で受粉できなくっても、
周りにたくさんの桜の木があるから大丈夫じゃね?

なぁ~んて思った人、残念でした↓↓

現在、日本全国に無数に植えられているソメイヨシノは、
すべて接ぎ木などによって増やしたものなんだそうな。
つまり、すべてのソメイヨシノは、上記の植木屋さんが作った、
たった1本のソメイヨシノを原木とするクローン、つまり・・・
遺伝子の組成が完全に等しい個体なんですって。

ってことはつまり・・・

周りにたくさんの桜の木があったとしても、
全ての木が遺伝子的に同一の木ってこと。
つまり・・・そこに何本植えられていようと、
ソメイヨシノ同士では絶対に受粉しないってことですな。

で、

受粉ができないってことは、すなわち実を結ぶこともなく、
実を結ばないってことは・・・
この世にはソメイヨシノの種ってのが存在しないってことざます。
これ、ちょっとビックリじゃないですか?

でも、逆に考えてみると・・・
「種」っちゅう、増やすにはお手軽な方法ではなく、
江戸の1つの村で誕生した、たった1本の原木から、
接ぎ木に接ぎ木を重ねて、
今や日本全国に広がっているソメイヨシノを見ると、
この桜がどれだけ日本人に深く深く愛され続けてきたか・・
ってのが、わかりますね。

※元記事の末尾にもありますが、
染井吉野よりもソメイヨシノの方が認知度が高いので、
この記事ではあえて野生種であるソメイヨシノと、
栽培品種である染井吉野を区別しませんでした。
この記事で採り上げた「ソメイヨシノ」の記述は、
厳密には栽培品種としての「染井吉野」という意味で使っています。

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