青柿に含まれるアレが悪玉コレステロールを減少させることが判明!間引きの柿を有効利用ですよ
「和歌山の種なし柿~♪」
随分前に流れていたCMソングですが、
いまだに耳について離れませぬ。
と言うか、このCMがあったから、
和歌山は梅やみかんだけじゃなくって、
柿の産地でもあるってことを知ったんですよね。
そんな和歌山から、柿に関する興味深いニュースがありました。
間引いて捨てられる青柿に目をつけてみると・・・
秋深くなると、あちこちの柿の木にたわわに実る柿の実ですが、
市場に流通する柿は、大きく見栄えの良いものばかり、
その秘密は・・・実は、収穫の数ヶ月前の、
まだ青柿のうちにかなりの数の柿の実が、
間引かれていているからなんだそうな。
この青柿には独特の強い渋みがあるために、
これまでその大半は、もったいなくも捨てられてきました。
この大量にうち捨てられる青柿に目をつけたのが、
和歌山県海南市にある酒造会社「中野BC」。
同社は食品総合研究所などと共同で、
青柿についての研究に着手したところ、
青柿に含まれるポリフェノールの一種「タンニン」に、
LDLコレステロール、いわゆる「悪玉コレステロール」を
減少させる効果があることが判明したんだそうな。
むむむ!これはもしかして・・・
って感じで、「タンニン入りクッキー」ってのを作って、
成人を対象にした臨床実験を行ってみたたところ、
HDL、いわゆる「善玉コレステロール」は減らさずに、
たった6週間でLDL(悪玉コレステロール)だけを(ここ大切)
減少させることができたんだそうな。
タンニンが悪玉コレステロールを減少させるメカニズム
そもそも青柿の苦み成分であるタンニンには、
「胆汁酸」の体外排出を促進する効果があるんだとか。
通常よりも余分に排出される「胆汁酸」を補うために、
より多くの「胆汁酸」が生成されることになります。
で、この「胆汁酸」を生成するのに必要なのが、
他ならぬLDLコレステロールで、
より多くの胆汁酸を生成し、排出する過程で、
より多くのLDLコレステロールが消費されるって仕組み。
なるほど~って感じだすな。
タンニンが直接LDLコレステロールを減らすんじゃなくて、
胆汁酸の生成、排出過程で、
LDLコレステロールが消費されることにより、
結果的に減少するってのが面白いですね。
同社は、青柿から抽出したタンニンから渋み成分を除去する研究を進め、粉末に加工して商品化。粉末自体に味はほとんどなく、生活習慣病などの予防が期待できる健康食品の原料などとしての需要を見込む。
同社は東京で4月4日から3日間開かれる食品展示会で、青柿粉末を使ったクッキーを並べて粉末を売り込み、これまで捨てていた青柿に商品価値を持たせることを目指す。
【引用】 http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=56608
サプリメントや健康食品よりもむしろ・・・
このニュースによると、同社は、この青柿粉末を、
サプリメントや健康食品の原料として商品化を目指す!
みたいな記述がありますが、
サプリメントや健康食品となると・・・
たちまち胡散臭い臭いがただよってくるんですよねぇ。
もっと単純に・・・
このニュースにも登場するタンニン入りのクッキーを、
「悪玉コレステロールを減らすクッキー」
・・・なんて銘打っちゃうとさすがにヤバいかぁ~
(薬事法は食品は対象外らしいけど、たとえ食品でも、
断定的な健康効果を謳うことはNGじゃないのかなぁと・・・
この辺どうなんでしょうね?)
そこで!
単に「タンニンクッキー」として売り出します。
それだけじゃ多分さっぱり売れないと思うんで^^;
タンニンにLDL減少効果があることを、
大々的に告知することによって、
「タンニンクッキー」と「LDL減少効果」を、
間接的に結びつける作戦ですよ!
結構ヒットすると思うんだけどなぁ。
まぁ、クッキーじゃ単価が安いんで、
コスト的に難しいのかもしんないけど、
消費者としてはむしろ、
そちらの方へ流れることを期待したいですね。
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