拒否反応の出ない生体腎移植に成功!骨髄をぶっ壊して免疫システムを封印した上で腎移植
A : 白血球の型を合わせても、合わせても、
どないしても拒否反応が出てまぅねん。
もっとピッチし合わせる方法ってあらへんやろか?
B : それやったらむしろ・・・
移植する患者の骨髄をぶっ壊して、
拒否できひん身体にしてしもたらええんちゃう?
A : ポロっ・・・(目から鱗落ちる)
そんな会話があったのかなかったのかはわかんないけど、
今朝、スゴいニュースが飛び込んできました。
これまでの生体腎移植は?
これまでの生体腎移植では、
移植を受ける患者の免疫システムが、
移植された腎臓を「体内に侵入してきた異物」と勘違いして、
攻撃してしまうのを防ぐために、
あらかじめ白血球の型がある程度一致した人をドナーに選び、
さらに手術後も免疫を抑える薬を、
一生飲み続ける必要があったんだとか。
もちろん免疫を抑えてしまうわけですから、
さまざまな感染症に感染しやすくなるだけでなく、
高血圧などになりやすくなるという副作用もあるんだそうです。
アメリカのルイビル大の研究チームが、
拒絶反応が起きない、これまでとは異なる新しい手法を使った、
生体腎移植に成功したんだとか。
拒否反応のない生体腎移植に成功!
新手法では、抗がん剤と放射線で、白血球などの免疫に関わる細胞を作り出す骨髄を破壊、免疫反応が起きない状態にした後に腎臓を移植する。一方、腎臓提供者から骨髄液を採取、免疫反応にかかわる物質を調整した後、移植手術の翌日に患者に入れる。すると患者の骨髄細胞が腎臓提供者のものに入れ替わる。
【引用】http://www.asahi.com/health/news/TKY201203260122.html?ref=rss
現在のところ、この手術を受けた8人のうち5人で、
免疫抑制剤を飲まなくても良い状態になっているんだそうです。
8人中5人ということは約6割ってとこですが、
このニュースでは触れられていない、
残りの3人がどういう状態なのかが気になるところですね。
免疫システムを封じてもなお、拒否反応が出てしまったのか、
はたまた現時点ではまだ免疫抑制剤を飲んでいるだけで、
あくまで拒否反応は出てないのか。
このいずれかで大きく話が違ってくると思うですよ。
まぁ、いずれにしても・・・
移植患者の骨髄を破壊して免疫システム封じた上で移植をし、
手術の翌日に、ドナーから採取した骨髄液を注入して、
移植患者の骨髄細胞をドナーのものと入れ替える。
逆転の発想と言うか、ホント凄いことを考えたもんです。
僕はこのニュースを読んで、なんとなく織田信長の・・・
「鳴かぬなら、殺してしまえホトトギス。」
ってのを連想しちゃいました。
でも、もしもこの新手法が確立したとしたら、
移植手術の一番のネックである拒否反応という敷居が、
今よりもグン!と下がるわけですから、
生体腎移植の可能性が大いに開かれることになりますね!
腎移植を切望している人にとっては、
どう頑張っても鳴かないホトトギスを、
いつまでも待っているわけにいきませんから・・・
↓↓ ポチ ↓↓