卵子のタマゴのタマゴが成人女性の卵巣にあった!不妊治療への応用も期待 | サプリブログ

卵子のタマゴのタマゴが成人女性の卵巣にあった!不妊治療への応用も期待

卵子のタマゴのタマゴを発見

卵子の元になる細胞・・・
つまり「卵子幹細胞」は成人女性の卵巣内には存在しない

これまでは、そんな風に考えられてきたんだとか。
女性であれば誰でも知っていることなのかも知れませんが、
男である僕には少し意外でした。

卵子は次々に作られてるのに、
なぜその元になる細胞は存在しないの?

ってな感じで。
そこであれこれ調べてみたわけですが、
以下、いつものように間違いを恐れずに、
なるだけわかりやすく説明してみることにします。

卵子幹細胞 と 卵母細胞 と 卵子 の関係

そもそも幹細胞っちゅう細胞は特殊な細胞で、
簡単に言うと自らに増殖能力がある細胞のことを言います。
で、今回の話の主役である卵子の元になる幹細胞、
すなわち「卵子幹細胞」は、
お母さんのお腹の中にいる胎児の時には存在しているものの、
赤ちゃんとして生まれてくる前には無くなってしまい、
生まれた後は、卵子」に変わる一歩手前の・・・
卵母細胞
だけが赤ちゃんの卵巣内に残っているんだとか。

つまり、もっと簡単に言うと・・・
女の子は、お母さんのお腹の中にいる胎児時代に、
卵子幹細胞」を次々に増殖させて

一生分の「卵子」の元になる「卵母細胞」を、
卵巣の中にどんどん蓄えていくん
ですね。
で、生まれてくる直前に、
(十分な量の「卵母細胞」がたまったんで)
もう必要のなくなった「卵子幹細胞」を、
ポイっと捨てて生まれてくる
んです。

ところがこの「卵母細胞」は、「卵子幹細胞」とは異なり、
自らには増殖能力がないため、
卵巣内で一生涯に作られる「卵子」の数は限られています。
つまり、生まれてくる時に卵巣内に蓄えていた、
卵母細胞」の数を超えることは絶対にないわけですな。

しかもその卵母細胞」は、母体の加齢と同じく、
卵巣の中でで年をとってゆく
わけで、
例えば20歳の女性の「卵子」が、
20歳の若々しい卵母細胞からできているのに対して、
例えば40歳の女性の「卵子」は、
40歳の卵母細胞からできていると言うことになり、
受精する確率もおのずと下がってしまうわけです。

と、
これまではずっとそんな風に考えられてきました。

ところが!

今回、ハーバード大学マサチューセッツ総合病院と、
埼玉医大のチームによって、成人女性の卵巣内に、
その「卵子幹細胞」が存在している
ことを、
世界で初めて確認できた
との発表がなされたんですよね。

埼玉医大のチームは、提供された卵巣を米国へ持って行き、ハーバード大チームが生殖幹細胞とみられる細胞を採取。目印を付け、卵巣組織に注入してマウスの卵巣へ移植した。約1週間後には、卵巣内で目印を付けた細胞が卵子のように成長していた。

【引用】 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120227-00000006-mai-soci

で、今回の卵子幹細胞の発見でどう変わるん?

今回の発見によって、例えば・・・抗がん剤治療など、
やむを得ない事情で不妊になってしまう患者さん
から、
事前にこの卵子幹細胞を採取しておけば、
がん完治後にこの幹細胞を利用して、
妊娠・出産することも可能になるかも知れないとのこと。

その一方で、一般的な不妊治療にこれを利用するには、
倫理的な問題をクリアする必要がある
とも指摘されていますが、
いずれにしても、これまでであれば諦めざるを得なかった人々に、
一筋の光を見せてくれる今回の発見は、
実に大きな意味があると言えますし、
また、今後の不妊治療への応用も、
大いに期待できる発見
ではないでしょうか。

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