続き。

小劇場演劇の定義について

これは全然メインテーマと関係ない話なんですが。

1960年代にいわゆる小劇場の第1世代がありますが,その後つかこうへいを第二世代,野田秀樹とか鴻上尚司とかが第3世代と呼ばれるそうですが,評論家の中には第1世代のみを小劇場系とし,後のやつは小劇場とはいえないと言っている評論家がいるようです。そのことについて,作者は彼らはいわゆる第二世代以降の演劇に対して,その興行的成功から商業演劇的だと批判している,しかしこれらは必ずしも商業演劇的ではないと批判しているのですが,その評論家の一人の大笹吉雄が挙げられその言葉が引用されているのですが,他の評論家はともかく大笹吉雄が小劇場ではないといったのは,作者の言った商業演劇を念頭においての発言ではないと考えています。

 というのも別の機会で大笹吉雄の本を読んだのですが,そこではあくまで表現形式として,今までの新劇で行われていた劇場という空間の破壊とか,その斬新さ,また反新劇という姿勢について小劇場という定義を彼はしているのであって,そうした意味での斬新さ,反新劇の意識は第二世代は持っていない。別に斬新さが無いわけではなく,そうした意味のということですが。そうした新たな斬新な取り組みというのは新劇でも過去から行われている(文学座アトリエ等で)のであるから,そこにおいてわざわざ小劇場と区別して表現する必要はないということをいっていると思います。

で,その意見に私は賛成です。小劇場系ってよくわからないし。分ける意味もそれほど感じません。かえって,言葉は多ければ多いほどややこしいのだから,統合した方がいいのではとも思います。