薄っぺらで気持ち悪い在日タブーを粉砕した映画

 

この映画以降、行定勲が監督した『GO』や崔洋一の『血と骨』、井筒和幸の『パッチギ!』など、在日を正面から取り上げる作品が増えた。言い換えれば、この少し前の井筒の『ガキ帝国』と共に、それまでの「薄っぺらで根強くて気持ち悪い在日タブー」を、この作品は邦画の世界で粉砕した。 森達也