スポーの“ここがヘンだよ闘牛士!”

一日(日)
午前二時半くらいに寝る。

午前九時半くらいに起きる。休日。
一つずつ、荷を下ろしていかねばならぬ。まず次の有志の会では、昨日見せて惨敗したスジを、恥をしのんで持っていくことにした。もう二人の意見も聞きたいというていで。
買い出し。
みんなの原稿ないし音源を消化しておく。ひとことでいえば、結局のところ、いずれも素人の作である。これでまた一つ荷が下りた。あとは貴賎に取り組むのみ……だが、明日から平日だ。平日が憎い。

二日(月)
午前零時に床につく。

午前八時前に起きる。仕事。
貴賎は手もとにモノがなくても、ほとんど頭に入っている。K純シーンを思い返し、他で直せるところが見つかれば、メモする。
N本が夜遊び好きっていう噂も、K純はしゃべらないだろうが、Oあたりはいいそう。Rが昇進するって話も、本人から聞けそうだし……こんな感じでK純パートに集中していた情報をM馬のほうに散らしていけるか。
ざっと見た感じ、意外といけるかも。でもこの作業は外では無理だ。週末も詰まってるしなあ。ホンマに週末が惜しい。
雨。

三日(火)
とりあえず、K純パートを全部抜き出しておき、本文には網掛けした。
午前零時半に寝る。

午前八時前に起きる。雨。仕事。
KMはダメだった。が、むしろよかったかも。
やはり、シンプルにK純パートを取るだけでも意外と成立しそうだ。つまり、要らないパートだったということ。K純とM馬の絡むシーンはM馬視点に置き換えられるし。あとはK純パートにある情報をM馬のほうにどれだけ不自然なく散らせるかだけ。無理に散らせないものは、このさい、捨ててもいい。
というか、息を吸うと首の右側が痛む。リンパ節炎か……? 土曜日は病院に行きてえなあ。
午前零時前に床につく。

四日(水)
午前八時前に起きる。仕事。
いやあ、やっぱりいつもの肩凝りから来る変な痛みなのか。努力呼吸時に痛むのは、胸鎖乳突筋の可能性がある。リンパではないか。
寺田勢司『穴を穿つ』を読む。
口書きを書いていると、穿鑿の『鑿』の字を忘れてしまい、ほうぼうをたずねまわり、ようやく見つかった先には身の危険が待っていた。加賀藩を揺るがす汚職事件に巻き込まれていく。
時代劇だが、大藪春彦新人賞のトリを飾るには過不足ない作品。

五日(木)
うまくいくんかなあ。まァ一回ダメやったやつやし、というか三回ダメやったやつやし、ダメもとやけども。
午前零時半に寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
……ちゃんと、"尻拭い"はしなければならない。そのことを肝に銘じた。

六日(金)
実際に直しはじめる。午前一時くらいに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。

七日(土)
直しを進める。最後のあたりを整理しないとな……。
午前二時くらいに寝る。

午前九時半に起きる。休日。
起き抜けに直しを進める。センセがいってた、長く書いて短く削る、の手法に当てはまっている。実際、K純パートでダブった情報や、いらん設定(OがN本を踏み台にした)などもあった。はじめはとても無理だと思ったが、充分削れる。
午後一時からK田サンの家で有志の勉強会。僕は先週のスジをそのまま持っていって、あんのじょう撃沈。町中華でメシ、コーヒー、散会。とんでもなく疲れた。

八日(日)
けっこうな頭痛で午前一時に寝る。

午前九時くらいに起きる。休日。
愚弟がじきに東京転勤ということで、その前に愚弟親子や愚妹親子やらが全員集合。僕は午後一時から散髪。買い出し。
ある程度は直し終えたか。一度、組み込んで、K純パートを取っ払ってみる。

九日(月)
三百九十九枚。ふむ、充分だ。
午前一時に寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
一応センセに見せるため、KMSの評も控えておいた――が、なんか、やっぱり、あらためて評を読み直すと、もう一つインパクトに欠けるんだろうな。M馬視点に変えたところで、変わらん気がする……。

 

穴を穿つ(第9回大藪春彦新人賞受賞作)

二十一日(土)
午前一時半に寝る。

午前十時すぎに起きる。休日。
麻酔科。ブロック&トリガー。
買い出し。ストリートピアノで凄まじい演奏に出くわす。しかも耳に覚えのある哀愁ただようメロディー。まさか、こんなところで『スパルタカス〜愛のテーマ〜』が聴けるとは……。足をとめたのは僕とジジイ一人。たぶんセミプロだろうな。名もなきミュージシャン。こんな辺鄙な町中で、ひそかに誰かの心を動かしている。
書く。無謀すぎる展開回避で運転手側から攻めてみる。そして別視点を定期的に差し込む方針でいく。視点切り替えって単一視点よりダレずに面白いものな。趣味。でもそうすると、意外と裏側の話が一本通ってきて、なかなか気持ちよくなってきた。これはわるくないかも……。今日はかなり進められた。

二十二日(日)
午前一時半すぎに寝る。

午前九時くらいに起きる。休日。
朝から書き進める。わるくない。道々、H視点を増やしていく。これもいい。
絶好の散歩日和だったので、徒歩で買い出し。神社仏閣にも寄る。寺の主である猫はいなかった。天気はよく暖かかったからいると思ったが、どうしたんだろう。
最後まで書き、まとめてみたけど、どうなんかなあ。しかも、めちゃくちゃ長い。五枚といわれていたのに、A4二十五枚になった。うーん。

二十三日(月)
ディレクションで叩く。のっぺりした調査にならないよう、もっと圧をかけていかないといけないのかもな。
午前二時すぎに寝る。

午前十時前に起きる。休日。
いまの長文スジはあくまでサブとして持っていくとして、あらためて短縮したスジを作りはじめる。物語の核を浮き彫りにして確認するためにも。
短縮スジはなんとか常識的な枚数におさまりそう。そして、それをやったことで、どんどん問題点が浮き彫りになる。どんどん直し。小指の確信は遅らせる。同一人物だと確信していたら、あっちこっちの調査が意味不明になるからだ。わからないから、道中は面白い。
ラストの病院でもすんなりとはいかせない。ヤクマルが乗り込んでくるが、毅然と対峙する。ヤクマルにも矜持と事情があり、手を引く。あと四日か。

二十四日(火)
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。雨。
受け身で都合のいい雀荘シーンを改変していく。主人公があらゆる手を使い、押して押して押しまくる。能動的に。直し直し直し……。
いちんちじゅう直し。Z波はA音を守るために行動を一貫させる。D道をミスリードさせる。そしてちょっと引っかかってた、あまりにも真相があからさま問題。そこはRの訴えを抽象的にし、USBの内容もダブルミーニングにする。なかなかよくなってきたんじゃないか……?
ディレクション作業も、部分部分でかなり効いている。選択の場面を増やしてやることがキーとなっているようだ。Z波はもちろん、副主人公のHも。
しっかし、雀荘なんて行かねえだろ。笑うしかない。あのまま持っていってたら、センセに激しく非難されていたところだ。さて、あと三日か……。

二十五日(水)
午前零時半に寝る。

午前八時前に起きる。雨。仕事。
気がかりだった東京行きの流れを書き直す。A部社長の影もチラつかせて、スジはほぼ煮詰まったか。

二十六日(木)
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
古傷、Y会の誤殺の必然性、Sの非情性、USBの意味……こまかく気になるところをピックアップしてディレクションしながら、直していく。
夜、M井サンから電話。身内の不幸か何かであさっては来られなくなったそう。センセがまた勉強会を毎月やりたいといっていることなどを聞く。急にどないしたのか。

二十七日(金)
深夜、もう一段階、スジを直す。後半のヤクマル絡み。Z波もHも、普通はタダでは済まない。そこをヤクマルの事情もふくめ、さらに友人だったK生もまだ良心が残っているとしたら、突破口が見えた。さあ、どうだ……。あと一日。
午前二時くらいに寝る。

午前七時半すぎに起きる。さて、最終日だ。あえてなんか読むか。仕事。
津村正俊『幽霊を殴った男』を読む。
最強の大男・勲は、可愛い姪の頼みで、過去に住人七名が死んだ、幽霊が出るといわれる事故物件の調査に乗り出す。意外な真相ではなかったが、大阪弁を武器にテンポよく読める。

二十八日(土)
できれば相関図までつくりたかったが、その余裕はなかった。監視が離れる流れがなかなかしっくりこず、何度も直して、何度も刷りなおし。
午前二時くらいに寝る。

午前九時半くらいに起きる。休日。
やっぱりまだ直せる。ギリギリまで直し……ようやく刷る。まさか、この期に及んで、新たな銃撃という、また違う展開を書くとは。しかし、電車の中で消す。やりすぎだ。
勉強会。ぜーんぜんやったな。ひどいありさま。ただただ、しっちゃかめっちゃかでつまらん。主人公に魅力がなく、横滑り状態。もっと身を切らせないと。強力な動機を与えないと。視点を切り替えるな、ともいわれる。それはラクをしているにすぎない。主人公の視点しかないという縛りの中で、話を進めないと。ヴァクスの『凶手』を思い出した。それを考えりゃ、あれは凄い話だった。やれやれ……何やってんだか、自分は。
なぜバビロンではない? なぜマフィアではない? じつは前にそれを書いたんです、というと、貴賎を単一視点に書き換えて見せてみろという。なんだか妙な流れになった。
散会後はK田サンと喫茶店のハシゴ、焼き肉、バーと流れる。まずはテーマを決めないと。当たり前の話。二度目。
一週間後の有志の勉強会が、まず困った。何を持っていこう。何を持っていくにしても、テーマはちゃんと決めないとな。

 

 

幽霊を殴った男(第9回大藪春彦新人賞受賞作) Kindle版

 

十四日(土)
午前二時くらいに寝る。

午前十時くらいに起きる。休日。買い出し。
着地がいつまで経っても決まらんし、そもそもいままで書いてたものも、あきらかにところどころ無理がある。やれやれ……。
そもそも、これはなんなのか? ディレクションも経て、いったん、一からやり直す。

十五日(日)
午前一時半くらいに寝る。

午前十時半くらいに起きる。休日。
買い出し。トムは、やはり今後のことを考えて去勢したほうがいいのではないかと思う。
H君がまた変なことをいい出しているのもあり、K田サンから電話。二週間後のセンセの勉強会、三週間後の有志での勉強会について。
いま、また振り出しに戻ってしまったので、絶望的。ラストを考えてみる。
こんな感じかな。これまでは着地が決まってなくて、文字どおりお先真っ暗だった。でもこれなら、出だしとラストをつなげばいい。やり出してるけど、いけるかねえ……。
午前零時前に床につく。

十六日(月)
午前八時前に起きる。仕事。
動物病院に電話を入れると、手術の予約がさっそく明日に取れた。
別視点を入れるだけでキリッと締まる感じがする。いい展開のような気もするが、まだまだこれから、どう紆余曲折を経てラストに結びつけるか……。
夜十時からトムのメシは抜き。明日の手術に備えて。

十七日(火)
午前一時くらいに寝る。

午前八時半に起きる。有休。
トムの去勢手術のため、動物病院。なんか緊張。
事前の血液検査の結果、体調に問題はなし。あずける。
ぶらぶらして、今度は自身の血液検査の結果を、先日採血をした内科まで聞きに行く。脂質異常……。まァ前からそういう結果は出ていたのだが、そろそろ日常的な取り組みは考えていかないといけないかも。僕のほうが問題だ。
帰って、スジ書きを進め、夕方にトムの引き取り。鎮静剤の影響で、目は瞬膜が飛び出て、吊り目になっている。そして引け腰。明日には戻っていると思われるが――先代のジジを思い出す。
書く。細部が膨らんでいく。入れたいシーンも用意していく。
午前零時前に床につく。

十八日(水)
午前八時前に起きる。トムはもう普通。ドライフードも解禁でご機嫌であろう。しかし、鳴き声が変わった気がする。仕事。
夜は抗菌剤の投薬。
どうやろなあ……。視点をいろいろ切り替えてメリハリをつけるべきか。
午後十一時半に寝る。

十九日(木)
午前七時半に起きる。投薬。仕事。
伽村あきら『檻の中のワルキューレ』を読む。
女子総合格闘技の絶対王者と二階級制覇を狙う若者。マッチメイクしたのは博徒上がりのプロモーターで、その下で働くのが格闘技オタクの「僕」。二人の闘いを見守り、メンタル面に着目した異色作。
しかし……どうもなあ。同賞が低迷していたことはわかる。大藪春彦の名を冠するには、さすがに荷が重い。
夜はまた投薬。

二十日(金)
取ってつけたような展開はダメだろ。あくまで主人公が押して押して押しまくる話だ。ポッと出の脇役に大事なところをさらわれる話じゃない。
寝る間際に考える。……これ、来たんちゃうか。ついにラストまで、つながったんちゃうか。興奮して眠れない。
午前一時くらいに寝入る。

午前七時半すぎに起きる。投薬。仕事。
さて……冷静に考えないと。そして、やっぱダメかもと思う。ラストに至る部分が厳しい気がするし、そもそも客として利用なんてリスクが大きすぎないか? 取引先じゃないところならまだしも……。考え直さないと。
夜、投薬。
おいおい。あと一週間だぞ。三連休はありがたいが。

 

 

七日(土)
午前二時前あたりに寝る。

午前九時すぎに起きる。休日。
動物病院。血便や軟便が見られ、押しピンを飲み込んだ疑惑もあったのでレントゲン。問題なかったが、やはり便は硬いのが溜まっており、不安定。薬が出る。誤飲防止の対策を考えないとな。紙をよく喰ってるのだ。
麻酔科。薬のリロードとトリガー。
投薬。買い出し。靴引き取り。投薬。

八日(日)
ディレクション作業。
午前二時前に寝る。

午前十一時前に起きる。休日。雪が積もっていた。
トムに投薬して、靴磨いて、投票、買い出し。夜にまた投薬。
大雪の一日だった。ディレクションのあと、書いていく。この方向で、時間の許す限り、やってみるしかないか。

九日(月)
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。銀世界。投薬。仕事。投薬。
考えてる。考えているんだが……。やはり個人的な事件に終始してしまってはダメだよな。

十日(火)
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。

十一日(水)
考える。午前二時前に寝る。

午前十時半に起きる。休日。小雨。
買い出し。机に向かうのが基本。進めてはいるけども、ホントどうなることやら。
岩井圭也『永遠についての証明』を読む。
天性の数覚を持った若き数学者の栄光と転落。そして、かつて同じ釜の飯を喰った彼の友人による贖罪。間違いなく面白い……いや、あまりにも面白すぎた。脳みそがマヒする。
午前零時前に床につく。

十二日(木)
午前八時前に起きる。仕事。
じょじょに情報があきらかになっていくから面白いのであって……。

十三日(金)
小出しにするとしたら展開も変わってくるのではないか、と思い、メモはしておく。
そして就寝……のつもりが、寝る前にちょっと調べてしまう。絶望。土曜に病院に行こうと思っていたのだが……一刻を争うのではないか。午前二時まで寝つけず。

午前七時半に起きる。
半休を取って、泌尿器科へ。なんともなかった。九死に一生を得た……。
時間があったので、ずっと先延ばしにしていた内科にも行っておく。昨年末に血液検査をする予定だったのだ。採血。結果は週明け。で、仕事。
……面白くできないわけがない。みずから伏線を張っている。材料はいくらでもあるはずなのだ。あと二週間。

 

 

三十一日(土)
午前二時前に寝る。

午前十時半に起きる。休日。
靴修理、買い出し。やはり帯に書けるような魅力ある謎がもっとも必要なことだと、あらためて思う。
ちゃんと机に向かい、序盤を詳しく書きはじめてみる。気づけば集中していた。集中が一番大事。まだまだ話はこれからつくっていかなけりゃいけないが。

一日(日)
午前一時半に寝る。

午前十時くらいに起きる。休日。
最近、新調した靴のサイズ問題で迷走していた旧ブツに買い手がついたので、発送。
買い出し。近所の寝具店が改装売り尽くしセールをしていたので、奮発して羽毛布団を購入。最近、寒すぎるからな。
サーターアンダギーを買って帰宅。
小説。わるくねえ気がするな。殺人が起こるまでの序盤をしっかり書き込んだことで、あとにどんなエピソードを持ってくるのが効果的か、考えられている。といっても、まだまだだが……。少なくとも、この方向性でいくしかない、とは思えてきた。もう後戻りはできぬ。

二日(月)
午前零時半くらいに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
帰りの一服はやめた。市場をあさるのもやめる。時間をちょっとでも稼ごうと。考えながら……少しずつ書き進める。

三日(火)
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。羽毛布団が素晴らしい。熟睡できる。仕事。
日中も少し進める。そうか……本当にやり出したら、他に何もできなくなるのか。
夜は医療費控除の申請に時間を取られる。

四日(水)
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
日中、少し進めるが……どうも主人公に自主性がない気がする。ふーむ。まァ、初稿でいいものができるわけないが。
とあるブツが売れそうなので梱包しておく。

五日(木)
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
デニス・ルヘイン『ザ・ドロップ』を読む。
ボストンの下町。ボブは従兄弟のマーヴとともにバーを経営している。そのバーはチェチェン人が裏社会で儲けた金を一時的に預ける場所としても使われ、ボブたちはその手間賃を稼いでいた。ある日、ボブは仕事の帰り道に傷ついた犬を拾う。彼にとって犬は生きる希望となる。そして、なぜかその犬を知っているかのような近所の女性・ナディアとも知り合う。が、その矢先にバーに強盗が入り、チェチェン人たちに必ず金を奪い返せと命じられる。さらには犬の元持ち主らしきエリックという不気味な男もあらわれ……事態は混沌としてくる。
なかなかやなあ。
さて、例のブツはオークション形式にしてみると、まさかの高値に釣り上がって売れた。やってみるものだな。さっそく夜に発送。
いやはや、それにしても……いまコツコツ書いてるこれ、全然面白くないぞ。なんか、ブッ飛んでないんだよな。こぢんまりしている。

六日(金)
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
希望的観測って、アテにならんよな。いいことって、いつも思ってもみなかった意外な方向から飛んでくる気がする。つまり、求めてるものを得ることだけが幸せではないらしい。
一人会議にかける。ただ、詰め込みすぎなだけなのか? 主人公の物語であることをあくまで意識すれば……。
貴賎は一の門を通過。ここはもちろん通過しないとね。

夜、ひさびさに名医まで診察を受けに行く。

 

 

二十四日(土)
午前二時くらいに寝る。

午前十時半くらいに起きる。休日。
入金、買い出し、歯医者。
ディレクションには限界があるので、枝分かれ・派生方式で、自分でもどう広がっていくのか未知数な演繹法で考えはじめる。ちょっと面白い。

二十五日(日)
午前一時半に寝る。

午前十時半くらいに起きる。休日。
大雪の中、買い出し。演繹法で活路がひらけそうな気がして、心なしか元気。

二十六日(月)
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。

二十七日(火)
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
あれ。結局、止まるのか? どうなんだろう。材料はたくさんあると思うのだが。
午前零時前に床につく。

二十八日(水)
午前八時前に起きる。仕事。
バビロンを入れるべきなのか。入れないとキツいのか、不自然なのか。

二十九日(木)
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
ミッキー・スピレイン『裁くのは俺だ』を読む。
残酷なやり口で殺された友の仇を討つために、私立探偵マイク・ハマーが暴れ回る。相手がやくざだろうがなんだろうがお構いなし。そして、とにかく美女にモテる。荒唐無稽なストーリーかと思いきや、プロットは複雑。主人公に一本筋が通ってるのは、もちろんいい。だけども、読みづらい。おそらくいまの時代では好まれない。
そういえば、山越もあの程度でプロットが複雑といわれたことを思い出す。あまり入り組ませるのは流行りじゃないのかな。

三十日(金)
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
人のフリ見て、わがフリ直せ。「時間がない」なんていいわけを口にするやつは、真剣じゃないのだ。

 

 

十七日(土)
午前一時すぎに寝る。

午前十時すぎに起きる。休日。
耳鼻咽喉科。アレルギーの薬と、やや風邪気味ということで風邪薬ももらう。一番訊きたかったのは、下唇の裏側のしこりについて。よくある脂肪のかたまりらしい。安堵。
どんな本も(とりわけエンタメは)目的があるなあ。当たり前だけど、謎というか目的がないと話にならん。
麻酔科。エコーブロック&トリガー。買い出し。

十八日(日)
机に向かうしかなく、結局は元々のアイデアに戻ってみる。当時はわりと考えてたんだな。これをもとに考えてみようか。というか、そうするしかないか。
午前一時に寝る。

午前十時半に起きる。休日。
消防点検。猫、大暴れ。

十九日(月)
散らかってるな。まずは読み込まないと。
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。

二十日(火)
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。雪がチラホラ。

二十一日(水)
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。
貴志祐介『黒い家』を読む。
生命保険会社につとめる若槻が、とある黒い家をたずねると、そこには少年の首吊り死体がぶら下がっていた。保険金の支払いを留保するあいだ、死んだ少年の父が会社に押しかけてくる。かくして保険金は支払われたが、この男は次に多額の生命保険のかかった妻を殺すのではないかと危惧した若槻が妻宛てに匿名の手紙を出したことで恐ろしい展開に物語は運ばれていく。
しかし、なぜにこの妻、幸子が会社の潰し屋の三善を殺せたのか。謎である。

二十二日(木)
午前零時すぎに床につく。極寒すぎて寝つけず。

午前八時前に起きる。仕事。
ふたたび、ディレクション。今度はちゃんと向き合っていこうと。

二十三日(金)
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。

 

 

十日(土)
午前二時半に寝る。

午前十一時半に起きる。休日。
修理に靴屋まで。そのあとは麻酔科。左肩から、腕から、手まで来ている。ブロック&トリガー。即効性は感じず。よくなればいいが。
またもNKへ。試着の旅。

十一日(日)
午前二時前に寝る。やっぱり腕がだるいな。

午前十一時前に起きる。休日。
大寒波で雪もチラホラ。出るのが億劫だったが、どうせいつかは出ないといけない。
まずは本籍の神社へ。さすがに空いていた。古札を納めて、新札を購入。
買い出しをすませて一旦帰宅。午後六時に散髪。
歌田年『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』を読む。
形式はハードボイルド。専門知識あり、多彩なキャラあり、派手な見せ場あり、意外なトリックあり……。まァ、最後のほうはちょっとヒートアップしすぎて逆に冷視してしまうような展開だったが、おおむね、こんなもんだろう。

十二日(月)
午前二時すぎに寝る。

午前十時半に起きる。休日。
勉強会でチラホラ会っていたM井サンから連絡があり、来月末にセンセ宅に呼ばれることになった。どういう風の吹き回しかと思ったが、もしかしたら賀状で、僕が何も書けていないことに触れたのも関係しているのかもしれぬ。ちなみにセンセのダンナさんは一時は余命宣告までされたらしいが、誤診だったかで持ち直しているようだ。
さて、何か書かねばな。今度こそだ。しっかし、僕はケツに火がつかないと何もやらんのかね……それはそれで今後のことを考えると問題だが、いまは状況がこうなってしまった以上、やるしかない。
買い出し。

十三日(火)
午前零時すぎに床につく。

午前八時前に起きる。仕事。

十四日(水)
午前零時すぎに寝る。

午前十時半に起きる。有休。
靴引き取り、買い出し。
一旦帰って夕方からは動物病院。検診。

十五日(木)
午前零時に床につく。

午前八時前に起きる。仕事。
さて、やろう、としても、結局は同じ地点である。

十六日(金)
午前零時に床につく。

午前七時半すぎに起きる。仕事。

 

 

三日(土)
午前一時くらいに寝る。

午前十一時に起きる。休日。
気分転換にNKへ。ブッ飛ばすつもりだったが、たいしたものもなく、人も多すぎて、ほどほどで帰る。

四日(日)
午前一時半くらいに寝る。

午前十一時前に起きる。休日。買い出し。
結局、いい感じかと思いきや止まってしまい、年末年始休暇が終わる。
ま、それは仕方ない。またやり方を変えるべきなんだろうな。

五日(月)
午前零時半に床につく。当然、しばらくは寝られず。

午前八時前に起きる。仕事はじめ。
リズムが変わったからか、とんでもない頭痛。挙げ句の果ては嘔吐。午後十一時にぶっ倒れる。

六日(火)
午前八時前に起きる。回復。寝るのが一番。仕事。

七日(水)
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。

八日(木)
午前零時半に寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
小川哲『言語化するための小説思考』を読む。
基本的に、読者は著者のことを何も知らない。まず冒頭で自己紹介、つまりその作品の行き先を明示すべし。
机の前でうなっていても、頭の中だけではいいアイデアは出てこない。
必要なのは、いかにして自分自身を押し殺し、どうしたって限りのある思考の範囲外に出るか。
無理だと放り投げていたことに思い切って取り組んでみよう。あるいは書いてしまったことを軸にして逆算的に話を深掘りしてみよう。自分が思いつきでなんの疑いもなく書いていたこと――たとえば性別なんかは逆転させてみるなど、何事も疑ってかかる。要は、ありきたりな思考の枠外に踏み出そうとする姿勢である。
主張や設定から考えると行きづまる。自分がわからないこと、考えてみたいこと、知りたいこと、書いてみたいこと、つまり"問い"から話を生み出すのもアリだ。
アイデアは発想するものではなく、ふいに目の前によぎるもの、足もとに落ちているものらしい。常に日頃から検討する。無理なら無理で次を考える。ボツの案だって糧になる。
いってることはすべて、わりと腑に落ちた。

九日(金)
午前零時半に寝る。

午前八時前に起きる。仕事。

 

 

二十七日(土)
午前三時に寝る。

午前十時半に起きる。休日。
まずは冒頭、クライマックス、結末を決める。身の回りの情報は最大の武器となる……か。当然だわな。

二十八日(日)
午前二時に寝る。

午前十一時に起きる。休日。買い出し。
何気に前から気になっていたプラマンを買う。
大掃除。あとは風呂の掃除も。ほとんど一日がかり。

二十九日(月)
午前三時すぎに寝る。

午前十一時すぎに起きる。休日。
自分には考えすぎる癖がある。治したいと思っていたけど、それを小説のほうに向ければいいよな。なんで向けなかったのか。喫緊の問題ではないからだ。……いや、喫緊の問題だよ。何あぐらかいてんのか。
昨日までに年末のやるべきことはすべて終わらせた。今日からは、やるしかあるまい。
買い出しついでにラウンジでタイプしようかと思ったら、もう年末年始の休みに入っていた。いや、それでよかったかもしれぬ。というのも、トンでもない鼻炎だからだ。たぶん昨日の大掃除で舞い上がったハウスダストのせい。
点鼻薬して昼寝。そして『ドキュメンタル7』をまた観てしまう。

三十日(火)
ジャズ流し、机に向かってボーッとする。いろいろ考える。まだ掴めぬ。
午前一時半に寝る。

午前九時すぎに起きる。休日。
今年もじきに終わるので、先代猫の墓参。買い出し。
今日も考える。しかし、にっちもサッチモ。
まずは短くてもいいから、話を作り上げないと。そこから肉づけしていけばいい。というか思い返せば、長編はそのパターンがほとんどだ。

三十一日(水)
午前一時半すぎに寝る。

午前十時半に起きる。休日。大晦日。
スターク『悪党パーカー/汚れた7人』を読む。
シリーズ七作目。スタジアム襲撃事件で大金を手に入れたパーカーをはじめとする七人。しかし、ひょんなことからパーカーの女が殺され、皆に割り振る予定だった金も強奪される。殺したのは誰か? 金を奪ったのは? 仲間内でも疑心暗鬼が渦巻くが、その犯人は意外な人物だった。今回は後半、怒涛のアクション。この皮肉な結末は作中のパーカー同様、笑ってしまう。
プラマンで書くし、ポメラでタイプもするし、パソコンにも向かう年越し。ふーむ。

一日(木)
あけましておめでとうございます。
午前一時半くらいに寝る。

午前九時半に起きる。元旦。
初詣。やはりというか、センセからの賀状はなかった。このままフェードアウトかな。
昼すぎからは愚弟親子、愚妹家族がやってくる。
夜、机に向かう。昨日から、まァまァわるくないかな、という方向で書き進めている。

二日(金)
午前一時半くらいに寝る。

午前十一時前に起きる。休日。
センセからまさかの賀状が来ていた。内容は普通。賀状を買いに行き、帰って返信を書く。ダラダラと書きそうになったが、ちょっと抑えて。出しに行く。
今日も机に向かうが、うーん……スッといかんな。