西武の渡辺久信監督(48)が15日、が今季限りで辞任することが分かった。
埼玉・所沢市内の球団事務所で辞任会見を行い、6年間の監督生活にピリオドを打つ。


チームは14日にファイナルステージ進出をかけロッテと対戦したが、1-4で敗れファイナルステージ進出はならなかった。

辞任の理由を聞かれた渡辺監督は「5年連続で優勝できず、自ら責任を取ろうと思った」
楽天イーグルスがパ・リーグ優勝を決めた時に辞意を固めたとコメント。

セ・リーグのジャイアンツと共にパ・リーグの常勝軍団になった西武ライオンズ。

渡辺監督が就任1年目の08年優勝以来、リーグ優勝から遠ざかった期間は3年間が最長だったが、昨季そのワースト記録を更新し、今季はさらに5年連続に伸びた。

しかし、渡辺監督の残した功績は大きい。

渡辺監督は2007年10月、監督に就任。当時26年ぶりのBクラスに終わったどん底のチームを引き継いだ。

大型補強はフリーエージェント(FA)で獲得した石井くらいで、生え抜きの育成を重視。若手を伸び伸びとプレーさせる方針で本塁打王4度の中村、栗山ら2軍監督時代から指導した若手を主力に育てあげた。新たな風を吹き込み、西武ライオンズを就任1年目でいきなりリーグ優勝と日本一に導いた。

就任6年目の今季は、主力選手の中島がFAでメジャーに移籍、昨年ホームラン王のおかわり君こと主砲・中村も故障で長期離脱を強いられ、5月8日まで単独首位をキープしていたが、その後は失速。

しかし、今季4年目の菊池が9勝を挙げるなど、十亀、野上ら若手先発陣を開幕からローテーションで起用し、野手では4番に据えた浅村が打点王のタイトルを獲得した。

チームの成績は8月終了時点では首位に9ゲーム差の4位。
最後は8連勝でフィニッシュして2年連続の2位に入り、一定の成果は残した。
結果、監督6年間全てで勝率5割以上をマーク、5度のAクラスと安定した成績を残した実績は評価に値する。

2度目のリーグ制覇はならなかったが、チームの底上げとファンの信頼回復に大きく貢献した。

この成績ならば、来季の指揮も見たいというファンも多いだろう。

しかし、渡辺監督が下した決断はV逸の責任を取る形での辞任。
大変残念であるが、渡辺監督の英断を尊重したい。

私個人としては、西武渡辺監督VSロッテ伊東監督の元西武バッテリー対決のファイナルステージ対戦はしびれる試合だった。

かって現役生活22年を過ごし、指揮官としても4年間西武を率いた伊東監督。
就任1年目の2004年に日本一を果たし、3年連続Aクラス入りした。

たが、2007年に25年ぶりのBクラスとなり、不本意な形で解任された経験も持つ。、
渡辺監督が最後にいい思い出を残してくれた。

後任には潮崎2軍監督や、2002年から2年間指揮を執った伊原春樹元監督(64)の名前が挙がっている。

ファンとしてはその去就についても興味を惹くところだ。


■潮崎 哲也(しおざき・てつや)
1968年(昭43)11月26日、徳島県生まれの44歳。
89年ドラフト1位で西武入団。甘いマスクで先発、救援の両方で活躍。
生涯成績は523試合登板で82勝55敗55セーブ、防御率3.16。
07~10年西武コーチ、今季2軍監督を務める。

■伊原 春樹(いはら・はるき)
1949年(昭24)1月18日、広島県生まれの64歳。
70年ドラフト2位で西鉄入団。巨人、クラウンと移籍し80年に引退。
81~99、01年西武コーチ、00年阪神コーチ、02~03年西武監督、
04年オリックス監督、07~10年巨人コーチを歴任した。