ヤクルトで3度の日本一を達成し、WBC日本代表の主将も務めた宮本慎也内野手は誰よりもファンを大切にする。
この日行われた引退試合でも、2010年5月21日のロッテ戦以来となる定位置『2番ショート』で先発出場。
2001年にはプロ野球記録となるシーズン67犠打を記録、球団最後の日本一に貢献した『定位置』を満員のファンに最後の雄姿を届けた。
何よりファンを大切にする大ベテランの思いが詰まっていた。
この日の宮本選手は雨の降る中、延長12回フル出場。
残念ながら延長十二回に勝ち越しを許し、引退試合は勝利を飾ることはできなかったが、ヤクルト一筋19年間、チームを支え続けた「名脇役」が最後の一戦で体力を振り絞った全力プレーを披露し、この日ばかりは主役としてファンに別れを告げた。
宮本選手がプロとして出場する最後の試合、最多本塁打記録更新中のバレンティンが阪神先発メッセンジャーからホームランを放ち、本塁打記録を60本に乗せ、日本球史に残る一発で宮本の引退試合に花を添えた。
宮本慎也選手の通算成績は通算2162試合に出場し、2133安打、62本塁打、578打点、408犠打。
通算2千安打や10度のゴールデングラブ賞など数多の偉業を残した。
広島の前田選手に続き、またひとり平成の名手がグラウンドを去る。
