―someday somewhere(訳・何時か何処かで)

空のワイン樽の底に転がっていた掌サイズのイルカのぬいぐるみ・カイル君の海の底の様に黒いツブラな瞳が光った。《黒ひげ危機一髪》ゲームの様に勢い良く飛び出す。…ってカイル君?無論この名前は作者が付けたモノどは無い。正解は此のブログのラストで。
「えっと…目が醒めたらまずすることは」
イルカのカイル・マクラクラン君(註・フルネーム)は小さなシッポで器用にピョコピョコ跳び跳ねると…何故かまぁこの所に行った。寝顔を覗き込む。右目の端に涙が浮かんでいる。カイル君がこれまたチッチャイ手で触れると…水色の体が輝き出した。
「何と言う《潜在魔力》…伊達に《ピッコロ推し》じゃないよね」カイル君が感心した様に呟く。「《夢魔(ムーマ)》の隙を付いて眠る直前に僕を動かす魔法を掛けるなんて…」
まぁこが大事そうに持っている『明治屋』Myジャムの瓶に手を伸ばした。「魔法が効いてる内にこの瓶を『明治屋』の袋に入れて海底に沈めること…って―ん?( -_・)?」
カイル君が良く見ると瓶の蓋が僅かにズレて締められている。
「…しまった!」
可愛い外見に似合わず素早い動きで右ステップをする。次の瞬間甲板に斧が降り下ろされた。薪ストーブ用の薪を割る為のモノである。持っているのは―まさかのでしモン・青!
「ゆるキャラが持てる重さじゃないのに?」良く良く見るとルフィばりのテン目が黄色く怪しく光っている。「夢魔の仕業か!此方だって時間無いってのに」
次々襲い掛かって来る斧攻撃を一瞬の差で避け続けるカイル君。だが一つの疑問を抱いていた。「イマイチ攻撃の手が緩いな」
その瞬間何者かに背後から何者かに羽交い締めにされた。振り向く必要は無かった。悪役キャラに不釣り合いな妙に柔らかい手は…。
「でしモン・橙!」
気を取られたカイル君の目の前に斧が降り下ろされた!と思いきや…斧を構えた儘でしモン・青が固まってしまった。一体何故?と思う間も無く世界がセピア色に変わった。
無意識の裡に船首に駆け出すカイル君。走りながら瓶を器用に《明治屋》の袋に入れた。その儘海に向かって飛び込む。その瞬間セピア色の世界が眩(まばゆ)い光に包まれた。
「また会おうね」海の中から声が聞こえて来た。「カイル君って名前は君が付けて呉れたんだよ。…新名杏梨ちゃん」

そして再び時が動き出す―

―この続きは明日のブログでね♪(・∀・)ノ

そんじゃまたね(・ω・)

人( ̄ω ̄;)むふーん