いつもと変わらない日曜日になるはずだった。
だがいつもと変わらない日曜日は一瞬にして地獄に変わった。
いや悪夢か、信じられない。
6月8日、東京・秋葉原。
日曜日ということで秋葉原の繁華街は人が溢れていた。
正午すぎ、1台のトラックが猛スピードで
通行人をはね、そのあと運転手が次々と通行人を刺した。
一気にパニックになる秋葉原。
道路には血まみれのけが人が倒れ、
傍らには必死で応急処置をしている人々。
まるで戦場のような光景だった。
この無差別殺人事件で7人の尊い命が奪われた。
他10人も重傷だという。
逮捕されたのは加藤智大容疑者(25)。
「生活に疲れたのでやった。誰でもよかった。」
と供述しているという。
現行犯逮捕された加藤智大容疑者
さらに犯人はインターネットで予告&“実況中継”をしていた。
8日午前5時21分には「秋葉原で人を殺します」
というタイトルで掲載。
「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います
みんなさようなら」という内容だった。
6日の午前2時48分にはこんな内容も。
「やりたいこと・・・殺人 夢・・・ワイドショー独占」
準備も周到に行われていた。
前日の7日にはレンタカーを借りる準備もしており
「明日は運転するんだから、お酒は控えめに」
「無事借りられた 準備完了だ」
6日には現在住んでいる静岡から
わざわざ福井県まで行きナイフを多数購入している。
近年、理不尽な無差別殺人が増えている。
もちろん犯人が一番悪いのだが
背景にはこの社会、格差社会があるということも忘れてはならない。
こんな書き込みもあった。
「作業場に行ったらツナギがなかった 辞めろってか
わかったよ」
加藤容疑者は派遣社員として働いていた。
低賃金で必要でないとすぐにクビを切られる。
そんな追い詰められた切迫感、どうにもならない焦燥感、
それらが犯人の今回の犯行を加速させたかもしれない。
今回の事件は社会に突き付けた一種の“警告”かもしれない。
労働者の問題、格差社会・・・。
社会構造を変える努力をしないと、再び惨劇は起こると思う。
犠牲者の死を無駄にしないためにも、今変えるしかない。
最後に尊い命を失った7人の方々に
深くご冥福をお祈りいたします。
それでは、また
