市内の牧場で産まれた白い雑種の犬を我が家に連れてきたのは、2000年の12月の事だったと思う。
「さくら」と名付けた。
まるでつい最近のように感じるその日から、しかし月日は流れ、今日さくらは天国へと旅立った。
血液肉腫という難病で、しかも世界的にもほとんど例が無いらしいが、目に腫瘍ができた。
2月に片方の目を摘出し、あと数ヶ月は生きるかと思われたが、土曜日に容体が急変。
最後はもう片方の目も見えてなかったようだった。
車に乗って流れる景色を観るのが好きだったさくらにとって、視力を奪われるのは悲しかっただろう。
今朝病院に連れて行く時には、大好きだった車に乗ってる事さえ分からなかったようだと聞き、涙が止まらない。
外では雨が、静かに満開の桜を濡らしている。
今ならもう、この綺麗な花が見えてるかな?
さくら、大好きだったよ。
どうか、安らかに。