柔道を習っているボボちゃん。



道場はウチから5分もかからない。




見送りは必要ないけど、見送って欲しいボボちゃんと見送らないと何日も外に一歩も出ない事になる母。




10分くらいで戻るので、ピーちゃんにはYouTube見てお留守番してもらう。





出かける前はいつもバタバタ。




家出てすぐ気付いた。





鍵忘れた!!




オートロック閉まっちゃった滝汗




やっべ。ボボちゃんどうしよう。

ピーちゃん開けてくれるかな。

あかんわ。ビー鳴っても出んでええて、言ってるんやわ。




落ち着いてボボちゃんが言う。


誰かに開けてもらいや。




バカヤロー!!

ドイツ語喋られへんねん!

いや、でも、ピーちゃん待ってるし、帰らなあかん。



ワタシ カギ ワスレタ。

トビラ アケテ クダサイ。



ボボちゃん。これでええか?

合ってる?




うん。まぁ、合ってるよ。

オメー扉開けてくれっか?(ドイツ語)って言えばいいよ。ニコッ。




細かい文法、発音を訂正してちゃんと教えてくれた。



5分の道をひたすら教えてもらった文章を繰り返しながら暗記する。



柔道に送り届けて、着替えて出てくるのを待ってる間、上着のポケットを探る。


ジャラジャラジャラ、鍵?!






ちゃう!


綺麗な石ころとマクドのケチャップや!


オメーじゃねーよ!


オメーらいつから私のポケットに入ってた?






ポケットをジャラジャラしながら、家に帰る。





電話とかインターフォン苦手やん。



ドキドキドキドキ。




誰か出てこんかな。と期待しながら、どの家に狙いを定めるか表札を眺める。




誰も出てこない。。




ヨシ、気合い入れて、上の婆ちゃんにしよう。



ビー。




。。。





留守。




ふむ。そう来たか。




じゃあ、下のおばちゃん…かな。




ビー。





ガチャ。




ア、ハ、ハロー。

カギ ワスレタ。




OK!



予想外のおっちゃんが出たが、すぐ開けてくれた。




練習しまくったセリフ前半部分だけで済んだやん。





ドイツ語…もっと勉強しないとね。