7月末アラフォーの誕生日を祝うため、家族でプチ旅行に出掛けた。
チョコレートフォンデュを食べ、プールに行ったら、みるみる体調が悪化。
濡れた水着のままホテルの床に倒れ込んだ。
とりあえず声を絞り出し、おっさんに指令を出す。
…こどもたちを…シャワーに……。
普段は何もしないおっさんに全てを託す。
まずはぴーちゃんから。
適当にシャワーで流して、拭いて、ベッドにポンっ。
冷房のきいた部屋に風呂上がりの2歳児が放置されている。
風邪…ひくやん…
聞こえてない。
ボボちゃんのシャワーも終わりやっと服着せるかと思えば、なかなか着せない。
服…服…。
やっと服着せてもらえた子供達。
気がつけばもう夕ご飯の時間。
どうする?と聞かれる。
…。
じゃ、電話してみて、30分遅れてもいいか聞いてみるね!と、おっさん。
大丈夫やって!と、私に伝え、おっさんは休憩モードに入ってしまった。
30分後。
もちろん回復することなく、おっさんが子供たちを連れて、ご飯に行った。
水着で床に転がってる私を置いて。
誰もいなくなった部屋で力を振り絞り、シャワーに向かう。
立っていられないのでしゃがみ込んでシャワーを浴びる。
吐き気が襲ってきて、ゲボる。
出てくるのはチョコレート。
おぉ、これぞまさにチョコレートフォンテンやん!と、昼ごはんに食べたチョコレートフォンデュを思い出す。
なんとか、シャワーは出来たけど、体を拭く力がない。
とりあえず手元にある服を着て、ビショビショの頭にタオルを巻き付け、やっとベッドに横になる。
何度か吐き、頭もグラグラ、ゼェゼェハァハァしながら、うつらうつらしてると、みんなが帰ってきた。
ボボちゃんが、ママ!パン食べる?ハイっ!と、レストランから持ち帰ってきたパンを顔の前に置く。
お供えかっ!
普段ならそう突っ込んだかもしれないが、
うん。ありがとう。ちょっとここに置かんといて…。
臭いでさらに気持ち悪くなったが、ボボちゃんはもうテレビに夢中。
パンは供えられたまま。
しばらくすると、ママ、これ僕食べていい?と自分で食べ始めた。
その後もトイレで吐いてると、ぴーちゃんが、ママ、何してるの?とやってくる。
吐いてるねん…。
何故だか、子供たちはこんな私を見て、とても楽しそう。
愛って、家族って、なんなんやろう。
ゼェゼェしたまま、12時になり、誕生日を迎えた。
おっさんも体調が悪くなってきたようで、全員就寝。
1人真っ暗な部屋で、誕生日を振り返った。
そう言えば誕生日ってなんかあんまりいい思い出がない。
14歳。
中2の誕生日には、ちょっと素行が悪く、母が校長室に呼び出され、怒られたっけな。
22歳。
大学3年。
友達が誕生日やからと、サーティーワンでトリプルのアイスを奢ってくれた。
直後から、お腹のキュルキュルが止まらない。
次の日は学期末試験。
静かやねん。
なんとか止めようと、試験前に医務室により、整腸剤をもらう。
医務室の記入欄に、お腹のキュルキュルが止まらない。と記入。
2020年、誕生日の歴史にまた新しい思い出が加わった。
結局、なんやったんやろう。
プールの波に酔ったと思ってたけど、絶対ちゃう。
おっさんも症状は軽いものの、その後寝込んでた。
チョコ?でも、みんな食べたし。
子供らは元気。
結局謎のまま。
しかし、私の中ではチョコが怪しいと睨んでいる。
あの日以来、甘味に対する欲が以前よりも断然減った。