我が家は今日も朝から喧嘩が絶えない。


そんなに喧嘩するなら、別々におりっ!と兄を子供部屋、弟を寝室に行かせた。


怒りながら扉をバーンと閉めた弟。


それを見ていた兄も扉をバーン!




あかんやつやで、これ。



叱るついでに、私が悪もんなったら、2人仲良くなるんちゃうかな?と思い、2人ともおいで!と子を呼んだ。



誰も来ない滝汗



しょうがないので自ら足を運び子を招集。


寝室の扉を開けると、弟が1人で悪い言葉を叫んでいる。

怒っているようだ。


おっさんの口から出てくる悪い言葉は子供たちに見事に吸収されている。




腕を掴み、兄も呼びに行く。


2人の腕を掴み、扉バーンしたらあかんやん!と言いたかっただけやのに、




2人とも既に号泣。

泣き叫んでいる。




え…、そんなにキツく腕引っ張ってないけど…。




2人の敵は明らかに私であるものの、兄弟が結束するどころか、ただのカオス。




仲直りどころではなかった。






しかし、2人とも気分が乗っていれば、仲良く遊んで、兄も弟の面倒をよくみてくれる。


弟も兄が大好きで全てを真似したがる。

常に兄が喋った事を繰り返し、エコー状態。






兄が寝る前にベッドで私に話しかけてきた。




兄は最近NHKおかあさんといっしょのお姉さんに恋をしている。


今までで1番くらいに力を込めてお姉さんの絵を描いている。


CDのジャケットを眺めては、あつこお姉さんウチに来てくれるかな?ウチ来たら何する?バーベキュー?散歩?と、いつか会える日を楽しみにしている。






兄:  ママ、なんであつこお姉さんみたいに可愛い子ってこんなに歌も上手いの? 




私:  え?それはママは歌めちゃ下手くそやから、ブサイクってこと?
私が凄まじく音痴なことに気付いたのは小5の時。
聖闘士星矢の主題歌を歌っていた時である。
友達の指摘で音痴発覚。
とにかく凄い、笑えない音痴なのだ。




兄:  ちょっとわからん。歌ってみて。




かけていたCDに合わせて少し歌うと、ほっぺたにチュチュチュと3回チュウしてくれた。

なんのチュウやねんちゅー




それを隣で見ていた弟が兄を真似る。



ブチュウ。




弟!そこ眼球な。

眼球にヨダレだらけの熱い口づけをもらった。




そしてペチャクチャ喋り続ける兄。



兄: ママ、これはあつこお姉さん?



私:  ちゃう。たくみお姉さん。



お姉さん2人の歌声入り。





兄:  ママ、これはあつこお姉さん?



私: たくみ。寝ーや。



兄: ママ、




それまでに何回ももうお終い、寝ーや。と言ってたのもあって、もう寝!知らん。ママは行く!と言って、寝室を出た。



行かんといて〜!と泣きそうになりながら、引き留められたが、いい加減にせい!とその場を去った。



リビングのソファに座ってると、どうも弟がこっちに来ようとしているが、兄が引き止めているようである。


何かゴソゴソ話してる。



さてさて、2人だけで寝るかな?と思いながら、聞き耳を立てていたら、私がソファで1番に眠ってしまった。




起きて見に行くと、お布団と枕を全部1箇所に集めて、その巣で2人で眠っていた。



兄がちゃんと面倒みてくれたんかな?



2人の寝顔を見ていたら、怒って出て行ってごめんやで。と反省。



一緒に寝てくれるのも後数年。

プリプリせんと、今を楽しめる余裕を持ちたいものである。