コロナで休校中は、時間もあるので、何か少しでも人生のプラスになればと思い、兄と毎日お昼ご飯を作る事にした。
目指せ、お料理男子👏
しかし、本人のやる気はゼロに近い。
マイナス…かもしれない。
玉ねぎは目が痛いから切りません。
手が汚れるのが嫌なので、ハンバーグ捏ねません。
同じ理由で、粉も捏ねません。
同じ理由で、キュウリも塩もみ出来ません。
そんな兄とは対照的に、何でもやりたい弟。
しかし、まだ2歳。
邪魔でしかない。
お米炊くだけで何回泣くねん!てぐらい揉めまくる。
兄が米を計る。
弟もやりたい。泣く。
でも、絶対こぼすから、計るのは兄ね。お釜に入れるのは弟ね。と諭す。泣く。
弟がやりたがると、自分もやりたくなる兄は意地悪して、全部やろうとする。あんた…やりたくない言うてたやん…。
弟泣く。
弟に最後の一合だけお釜に入れてもらう。
兄が米を研ぐ。
一緒に手を突っ込みかき回す。とびきりの笑顔。感情の切り替え忙しい。
そして、米だらけの手を振り回す。
米飛び散る。
米炊くだけで、白髪増える。
先日義理の母から教えてもらったチーズスフレを一緒に作った。
牛乳に小麦粉入れて火にかけ、チーズと玉子混ぜて焼くという物。
兄にひたすらかき混ぜてもらうのだが、弟もやりたい。
やりたくないのに、弟にはやらせたくない兄が譲らない。
喧嘩勃発。
じゃ、弟には玉子割ってもらおかな。と言うと、僕は手が汚れるからやりたくない。といつも言う兄が、あかん!僕がやる!と、しゃしゃり出てくる。
あかん!ボク!と弟も負けてない。
また喧嘩。
ちゃう!みんな1個ずつや!と、1つずつ玉子を割る。
混ぜ混ぜ!と弟がかき混ぜようとすると、また兄がやりたがる。
あかん!順番や!ほんなら10回かき混ぜたら交代や。
いーち、にーい、さーん、、、、、じゅーう。
あかーん!弟が叫ぶ。
交代しない。
ちがーう!交代や!と兄が叫ぶ。
交代や。兄が10回やったら、次また弟や。と、言い、兄にかき混ぜさせる。泣く弟。
いち、に、さん、、、じゅう、じゅういち、、、にじゅう。
ずっる!自分だけ長く混ぜる。
とりあげ、もう1度弟に混ぜてもらう。
はい、交代。
あかーん!(弟)
あかーん!(兄)
玉子1個ずつ割ったら平等かと思ってたけど、ようやく気付いた。
かき混ぜるのも1人1個いるんや。
なんでも、1人1個なんか。
気付くん遅っ、私ってば。
でも、もっと気付いた。
1人でやった方が断然楽。
料理男子への道は険しい。
私の心が折れてしまいそう。
そうして出来たチーズスフレ。
気に入って食べてくれたのが救いだ。