逆算の日程管理
日程管理というと今や便利なアプリが一杯あって何にも困っていませんという人も多いかもしれませんが、タイムマネージメントはリーダーの大事な仕事の一つです。それこそバブルが弾ける前までは、「24時間働けますか」とか、「徹夜でやる」というような言葉が普通に使われていて時間はある意味当たり前のリソースでした。起きてる時間以外は全て仕事みたいな美徳がありましたね。ところが「時短」という事が言われ始めて以来、「働き方改革」まで時間はどんどん仕事から奪われていって、今や時間は意図的に管理しないと確保できなくなって来ている貴重な経営資源です。「人」「モノ」「金」に加えて「時間」も間違いなく大事な経営資源です。 この点、現代のリーダーは時間に敏感にならざるをえません。週40時間、年間2,080時間を貰えると思ったら、フレックスタイムはあるし、祝祭日の連休に加えて年間20日近くある有給休暇も部下は容赦なく使ってきます。1,800時間なんて達成不可能と思っていた3,000時間働いていた世代は本当にビックリです。これにリモートワークが入ってくると正直タイムマネージメントなんて不可能と思えるような事態にどんどんなっています。 積み上げ式の時間概念だと「今日はこれをやって、明日はあれをやって、納期までまだ2ヶ月あるからまあ最後の一週間は残業して、いざとなったら徹夜でいこう」、と昭和の時間管理になってしまいます。これに対応していくのが、「逆算の日程管理」です。どんな仕事のテーマでも基本ゴールがあり、期日があります。達成期日をXデーとして、そこからいつまでに何をやるかを逆算していくのです。例えば、「事業計画報告会」がある。1日前には資料がパワーポイントの形で完了していて基本予備日にする、一週間前には各部下からの資料が揃い修正検討会に5日使う、1ヶ月前には過去履歴の集計を完了しておく、45日前に全工程の日程表を部下に提示し客員の達成期日を指示する。というように逆算の日程表を作って、時間をどんどん確保していくのです。残念ながら「逆算の日程アプリ」はあまり出回っていないようなので、エクセルで自分で作りましょう。新製品発表会等、社内の大イベントはこれに近い形で全社を上げて日程管理することがあると思いますが、職場のリーダーレベルでもどんどんこれをやっていきましょう。ベーシックですが生産性向上にダイレクトに効いてくると思います。 これをやる事で時間の意識も変えられると思います。例えば長期休暇が8/6-14まで有るとします。休暇直前の8/4に休暇直後の8/15に商談会が決まりました。絶対日数は10日間の猶予がありますが、「それ実働では明後日の事ですね」と冷静に判断して、「では明日の午前中に準備は終わっておきましょう」と即座に部下に伝えられるかどうかです。 「タイムイズマネー」、本当にそうだと思います。上記では職場のリーダーが部下に対するタイムマネジメントの視点で書きましたが、タイムマネジメントはあらゆる所に存在します。上司に対するタイムマネジメント、顧客に対するタイムマネジメント、行事のタイムマネジメント、もっと長いスパンでは、事業のタイムマネジメント、人材育成のタイムマネジメント、きりがありませんが、時間を制するものがビジネスの世界では勝者になるのだと思います。