ハイテンション | 帰ってきた社長がんばるin群馬

ハイテンション

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ハリウッドで作られたスプラッターホラーとは、ちょっと一味違ったフランス版スプラッターホラーだ。

ハリウッド製のホラーは、ますます露骨に人を切り刻み、頭をつぶし、血しぶきを噴出しているが、こっちのフランス製でも、その点は同じで、それだけじゃつまらない。

しかし、映画のところどころにフランスらしさが出ている。

まず目に付くのは、「タバコ」である。最近のハリウッド映画では喫煙シーンが意図的にか、それが自然なのか、ほとんど観られないが、この映画では、むしろ映像のアクセントとして目立っている。

ヘビースモーカーのわたしとしては、ちょっとうれしくなってしまう。


もうひとつ特徴的なのは、音楽である。

アメリカで流行しているような、ヒップホップやラップなどのアフリカ系のノリのある音楽が流れず、それこそ20年前よりもっと古い時代のミシェル・ポルナレフ風のポップ音楽が流れる。なんとなく、どこか懐かしい感じだ。非常に保守的な感じ。


それから、アメリカのホラー映画でよく登場する若者の「乱痴気騒ぎ」もない。自由奔放なエロチックシーンもない。

ごく普通の家庭でごく普通の人が、ものすごく異常な犯人によって惨殺されていく。見方によっては、犯人はすごくまじめに殺人を犯していくのである。

この部分はちょっと怖い。現実に日本で起こった、世田谷の一家惨殺事件など実際の事件現場と状況を彷彿とさせてしまう。


ここまではすごいホラー映画だ。

しかし、ここから先がちょっと意見がわかれるだろう。

実は、この映画のストーリー全体が異常なのであるという、どんでんがえしが待っている。

「シックスセンス」にも似た手法である。

ただし、わたしのカミさんは、ぶーぶー文句をつけていた。このどんでんがえしがなければ、立派なホラーなんだけど、と。


この映画を作った脚本家と監督がそもそも正常ではないのではないだろうか?と疑問も出てくる。

DVDでオマケで入っているメイキング映像で、監督と脚本家が得意げに説明するのだが、なんか言ってることのピントがズレているようで感心できない。こういうのが、フランス流映画制作なんだろうか。


ふと昔観たミッキ-ロークの「エンゼル・ハート」という映画を思い出した。

こちらの映画はほとんど内容を憶えていないくらい古い映画だが、ずっと複雑で、悪魔的、オカルト的、猟奇的ですばらしい出来だった。やはり、どんでん返しが待っているのだが、それがごくごく自然なカタチで、しかも衝撃的にやってくる。


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