厩舎考察 杉山晴紀厩舎 ダービー編 | 人気薄推しのめったに当たらない馬券簿

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的中率重視の方は他の高的中率を誇る予想家さんの意見を参考にしてください。ここで紹介するのは、3着以内に届けばラッキー的な馬です。ご自身の軸馬の相手一角に入れておくと、ひょっとすると…w

ダービーにジャスティンパレスを送る杉山晴紀厩舎


ジャスティンはABCマートの三木オーナーの冠名

ジャスティンパレスは母パレスルーマーから

ジャスティンロックは母フラワーロックから

特にひねりのない名前だけに

いつも想定よりも売れていない気がしてならない

2頭です


ただ背景はかなり違います



杉山晴紀厩舎のジャスティンパレスは

NF生産のディープインパクト産駒

セレクトセール2億超えの超高額馬


一方のジャスティンロックは

浦河の酒井牧場生産のリオンディーズ産駒で

2000万台のお手頃馬


超高額のパレスは牝馬三冠馬を輩出した

杉山晴紀厩舎へ

そして、ロックは角居勝彦厩舎の遺伝子を継ぐ

開業間もない吉岡辰弥厩舎へ


で、ロックのほうが弥生賞4着から皐月賞7着

パレスのほうはホープフルから直行で皐月賞9着

で、現在、14番人気59.4倍

さすがにナメられすぎじゃないですかね



以下ヴィクトリアマイル時に書いた厩舎考察です


ヴィクトリアマイルに

デアリングタクトとミスニューヨークを出走させる

杉山晴紀厩舎について






2016年10月初出走から正味6年で
163勝 重賞12勝 GⅠ4勝
リーディングも2020年7位、2021年11位と
この経験年数からは
かなりの上位レベルの厩舎です



実績数字的にはあまり目立たないのは
事実ですが
クラス別の出走数を見ればわかりますが
出走の約2/3が未勝利、1勝クラスで
つまり、未勝利、1勝クラスを
勝ち上がれない馬を多数抱えながら
この数字を叩き出しているという点に注目です

それが証拠に3勝クラス以上になると
勝率、連対率が上がるのと同じく
単勝回収率が100を超えてきます

つまり、3勝、オープン、重賞クラスで
人気以上に走っている馬が多いということで
代表的なのが大阪杯3着(7番人気)のアリーヴォ
ターコイズSのミスニューヨーク(4番人気)
小倉記念のアールスター(10番人気)

この厩舎の馬が上級条件で
人気にならないというところに理由があって
預託の大半は個人馬主さんです
さらに、ノーザンファーム生産が
異常に少ない中でのこの実績というのが
特筆すべきところで
アリーヴォがノーザンF生産のシルクの馬
ベレヌスがノーザン生産のキャロットの馬
それ以外はほとんど
個人馬主、非NF馬での実績です
あのデアリングタクトも非NF
エピファネイア産駒ですが
エピファネイアブレイク前の産駒ですから
元々、評価が高いという馬ではありませんでした

良血馬、大手生産牧場馬が少ないことから
未勝利、1勝クラスを勝てない馬を
多数抱えながらの
リーディング11位、7位ですから
これから良質の預託馬が増えれば
必然的に厩舎レベルが上がる可能性が
高い厩舎です
勝てない馬を勝たせるためにとっている作戦が
小倉狙いです
小倉の出走数が地元阪神、京都よりも多く
実際アールスターは小倉重賞勝ち
アリーヴォも実績の大半が小倉実績
そして小倉への輸送を経験している馬が多いからか
出走数は少ないものの関東遠征を苦にせず
関東での良績が目立ちます

さほど良血でもない非NF馬が小倉で実績を重ね
中央進出しても人気にはならず
さりとてタフな小倉で勝ち上がり
栗東坂路で鍛えられているため2000m
くらいまでなら中央でも十分通用する


このアリーヴォの成績が
この厩舎の象徴的な実績ではないかと
思っています
ヴィクトリアマイルに出走する
ミスニューヨーク
扱いの難しいキングズベスト産駒を
重賞ウィナーにできるのは
おそらく並みの厩舎にはできない芸当だと思います

杉山晴紀厩舎まとめ
主戦場は小倉、小倉勝ち上がり馬は要注意
未勝利、1勝クラスには手は出さない
連勝馬は素直に買い
3勝以上クラスは人気の時よりも
人気薄の時が狙い目
厩舎4年目にして牝馬三冠馬を輩出しているため
これからの躍進に要注意

若手調教師さんですが
すでに実績十分、前途明るい厩舎で
調整能力も非常に高そうですが
1年以上の休養明け
デアリングタクトは
さすがに定石としては狙いにくいですが
果たして…