ダノンベルーガをダービーに送る美浦の名門
モーリス、ドゥラメンテの堀宣行厩舎
まず堀厩舎にダノンって珍しいなと思って
調べました
過去4頭しかいません
馬主側からみれば4頭預託で1頭ダービー出走は
ものすごい打率です
他の馬主との兼ね合いもあるでしょうが
ダノン-堀パターン増えるかも知れませんね
そしてダノンの言えば川田
堀厩舎といえばD・レーン
ですが、そこはやはり馬主の意向のほうが
強いようで今回も鞍上川田での参戦です
デビュー年2002年となっていますが
2002年免許収得、2003年開業、初出走なので
20年目で5月現在691勝 重賞70勝 GⅠ20勝
と輝かしい成績です
藤沢和雄調教師の引退により実質的
美浦のエース厩舎といえるでしょう
初GⅠがキンシャサノキセキの高松宮記念で
2勝目が同じ年の天皇賞春のジャガーメイル
と真逆のGⅠを制したのも特徴的ですが
堀厩舎の馬、まとまって活躍する
イメージがあります
2010年～2011年キンシャサノキセキ、ジャガーメイル、ストロングリターン、リアルインパクト
2015年～2016年モーリス、ドゥラメンテ、サトノクラウン
そして今年
カフェファラオですでにGⅠ制覇
これに続ける現役馬といえばダノンベルーガ
くらいじゃないでしょうか
サリオスって線もない訳じゃありませんが…
堀厩舎の調教としては最終追い切りが
美浦南ウッド4F追いが基本でオープンだろうが
未勝利だろうが基本これで1週前が調教的には
本番といえる
ダノンベルーガ自身、皐月賞前出否未定でしたが
調教師いわく「しあがっちゃったかな」で
皐月賞出走
そして今回ダービー1週前、美浦南W6F77.9
の自己ベスト大幅更新での参戦となります
トータルの勝率が20％近く
これはこの厩舎と中内田厩舎くらいです
(ちなみに引退された藤沢和雄厩舎の
過去5年勝率は16.8％)
出走数が少ないですが、
新馬戦の勝率が40％近く
これはあの中内田厩舎を上回る勝率です
新馬勝ちが多く、オープン重賞クラスの
出走数が非常に多いのは上位厩舎の特徴です
人気馬での勝率、連対率が異様に高く
人気の堀厩舎は必ず押さえが必要なレベル
ですが、下位人気になること自体が
非常に少ないですが人気薄の好走は少なく
人気通りに走るという厩舎イメージです
ただし、堀厩舎の出世組は4歳以上の活躍馬が
多く、3歳クラシック路線で活躍したのは
さほど多くなく、代表的な馬は
ドゥラメンテとサリオスくらいです
そして、そのサリオスと同じハーツクライ産駒が
今年のダノンベルーガです
世間的にもダービーはこの馬と公言する人も
多い馬ですが、個人的にはこのハーツクライ産駒
というのが気になります
ダノンベルーガの難点を挙げるなら
それくらいじゃないでしょうか
カフェファラオでフェブラリーSを勝ちましたが
ダート馬は少数で8割方芝レース使いです
また、よく言われている輸送に弱いという
データですが、確かに強くはないのは事実ですが
そもそも輸送競馬自体ほぼ使わない
が正解で
さらに言うと、今回の東京開催がそうですが
東京開催狙いで馬を仕上げ
大量出走させていますので
そもそも東京開催以外は勝負レースではない
可能性すらあります
したがって、東京ダート1600しか走らない
カフェファラオのような馬が出るのだと
思われます
そういう意味でも中山の皐月賞より
東京のダービーがこの厩舎にとっては
勝負がかりのレースです
そして距離別データの通り
狙いは東京の中距離
この厩舎が主戦場にして勝負がかりなのは
ここと言っていいでしょう
最後にこれも良く言われている
堀厩舎の外国人ジョッキー騎乗
外国人ジョッキー騎乗の勝率が高いのは
間違いありませんが
他のジョッキーが低い数字かと言うと
他の厩舎と比較すればかなり高い数字ですので
日本人ジョッキーだから勝負がかりじゃない
とか、外国人が乗らない時は切り
という考えは危険です
堀厩舎のまとめ
ポイントは3つ
馬質が非常に高い
上位人気は好走率が高い
厩舎の狙いレースは東京中距離
高勝率を誇るトップトレーナーです
人気になるケースが多いですが
人気通りに走ると考えていい
この厩舎の狙いは常に東京のレース
中でも東京の中距離を走るための馬作りを
しているので東京の中距離で軽視は禁物
逆に東京以外は、そもそも勝負がかりじゃない可能性もあるので要注意
そもそも皐月賞自体、レース直前まで
出否未定のままだったダノンベルーガ
ダービー狙いなのは間違いなく
皐月賞1.2のキムテツのダービー制覇を阻むなら
この厩舎、ダノンベルーガが最有力候補でしょう
