厩舎考察 安田隆行厩舎 | 人気薄推しのめったに当たらない馬券簿

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的中率重視の方は他の高的中率を誇る予想家さんの意見を参考にしてください。ここで紹介するのは、3着以内に届けばラッキー的な馬です。ご自身の軸馬の相手一角に入れておくと、ひょっとすると…w

開業29年通算900勝超え重賞64勝GⅠ19勝

(2022年4月時点)

栗東の名門安田隆行厩舎


この厩舎の最大の特徴はこのグラフに集約されています

出走レースの7割近くが短距離
そこで付いた異名が「短距離王国安田隆行厩舎」

過去の活躍馬もそうそうたる顔ぶれです



ほぼ1800m以下
大半がマイル以下という
極めて異例の管理馬実績です
これはよく言われている
坂路調教のスペシャリストだから
というのが最大の要因ですが

ではなぜこうなったのか、がカギです

ここからは私の推測です

安田隆行厩舎の管理馬には
ノーザンファーム生産馬が少ないです
例年サラブレッドの生産量の5割~6割を
ノーザンファームが占める中
過去500頭超の安田隆行厩舎管理馬の内
ノーザンファーム生産馬は
100数十頭しかいません
1/5以下程度です

日高や三石などの零細牧場生産馬で
天下のノーザンファームに勝つために
考えついたのが
ノーザンファームが主戦場とする
中距離~クラシックディスタンスを避けて
主戦場をダートと芝の短距離で勝てる馬を
育成することに注力した
そのために必要だったのが栗東の坂路調教
だったのではないかと思ってます

まあそうだとしてもこの厩舎の
狙ったマイル以下の重賞の好走率は
目を見張るものがあります
すでに他厩舎がマネできない高水準なレベルで
安定している

これが功を奏して
マイル以下の短距離戦線では
毎年のように有力馬を送り込める
まさに短距離王国に登りつめました

一方で中距離路線を捨てたがために
クラシックではいまだに勝ちがありません
ダービーに至っては出走すら叶っていません

あのロードカナロアやカレンチャンでさえ
デビュー自体が遅かったのもありますが
クラシック路線には乗れませんでした

ですが昨年、最大のチャンスが訪れました
ノーザンファームから預託された
ダノンザキッドが東スポ杯、ホープフルSを
連勝し、クラシック路線に乗りました
王道弥生賞から皐月賞に参戦しましたが
クラシック制覇は叶いませんでした
ですが、この馬も無理にダービーに
使わなかったことでマイルチャンピオンを
3着まで持ってこれる
これが安田厩舎の力だと思います

そして今年
再度チャンスが来ました
というか、私は安田厩舎が
クラシック制覇を狙いに来たと思っています

それがデシエルトです

母はドゥラメンテの全姉アドマイヤセプター
母系はアドマイヤグルーヴ、エアグルーヴ、
ダイナカールという超良血牝系に
社台期待の新種牡馬ドレフォン
セレクトセール2億5000万の高額馬ですが
新馬戦は確勝を期して阪神ダート1800でデビュー
2戦目も1勝クラスの中京ダート1800
そこも快勝

普通に考えて2億5000万の超良血馬を
ダートでデビューさせますか?
って話で、これは間違いなく
前年ダノンザキッドで2歳王者を獲り
王道路線を歩んだが
クラシック獲りには至らなかった
前年の反省から安田厩舎が
クラシック獲りの大バクチを打ってきた
と睨んでいます

2億超えの高馬を預けた馬主側から
ダートデビューさせてくれなんて
言うはずがないので
安田隆行調教師が馬主を説得して進めている
ことだと思っています
「作戦があります
必ずダービーへ連れていくので
最初の2戦をダートで使わせてください」
こうでも言わなきゃ許可できる訳がない

確実に勝てるレースを選び賞金を加算した
ところで前走の若葉S
阪神のほうが馬場がいいとはいえ
稍重阪神で、中山弥生賞とほぼ同じ
ラップタイムで走っているので
勝ち負けできるレベルにはあると踏んだ上で
皐月賞出走

あの坂路調教のスペシャリストが
デシエルトの調整に関しては
前走若葉Sの最終追い切りは初芝だったため
栗東の芝コースでの追い切り
そして皐月賞の最終追い切りが
栗東CW一杯追い

勝負調教をかけてきました

定年引退まであと2年
これだけの短距離王国を築き上げた
偉大な調教師のクラシック獲り大バクチ
私は信じてみたいと思っています

最後に
安田隆行厩舎のポイントまとめ
マイル以下3番人気以上オープン重賞クラス
では必ず押さえが必要
マイル以下重賞なら人気薄でも要警戒
買いはNFよりも非NF
良血馬が少ないため
下級条件を勝てない馬の深追いは禁物
デビュー時期遅めの馬が多いので
買いは4歳秋以降デビュー2戦内勝ち上がり馬